あて木
前回の失敗談に登場した椅子のその後ですが、割れたパーツを作り直し組み立てたところ、問題なさそうだったので仕上げて塗装するところまで進みました。全パーツ作り直しにならなくて良かった。
この椅子は背と脚のつなぎ目の滑らかさをいかに美しく出すかがキモなのですが、最初は鑿や小刀などを使ってある程度まで削り、あとはサンドペーパーの番手を上げながらひたすらに指の感覚を頼りに違和感がなくなるまで2日ほどかけて磨いていきます。
ペーパーがけは、削る面の凸凹をならすためにサンドペーパーをあて木(木っ端)に貼り付けたり巻き付けたりして行いますが、この背や曲面の面取り部分のあて木には何を使っているかというと、
ジャーン
何でしょうこれは。
(見た目がアレですがペーパー持ってると指紋が消えるので指にテーピング巻いてます)
ボールペンのグリップの部分に付いているクッション材みたいなやつです。
これにペーパーを巻き付けて、
ゴシゴシと磨いていきます。
このゴムだかシリコンだかの素材の硬さと筒状になっているが故のクッション性が程よくて、つなぎ目を削ったり、面取り部分と平らな面の境目を消したりと曲線を磨く時のあて木として最適なのです。
他にも色々試してみましたが、コレが良い。しかもボールペンのクッション材の中でも細いのや硬すぎるものもダメで、3色ボールペンくらいの太さで硬さもコレが良い。
もう何年も使っていますが、今のとこ1つしか持っていないのでいつか劣化して割れやしないかと心配です。
そんなこんなで今週末はこの椅子の編みに入れそうですが、終わったらもう1脚失敗した分の作り直し作業に入ります(まだ失敗があるのです…)これは完全に作り直し。
今週は月初なので事務の仕事も激務。頑張ろうー!