超飽和時代生まれ令和組所属死生観ネット寄りの君へ
親指を上にスライドし、黒だったりピンクだったりするアプリを起動すると、何千何万の人の思想が流れてくる。
トイレの中でも
友人といる時間も
眠る前の30分も
脳の暇な時間を許せない私は人生の隙間隙間に飽和した情報を摂取している。
それぞれの思想に
それぞれの趣味に
それぞれの人生に
最適化された情報をこれでもかと。
人と話している時間や内省する時間よりもそれらから摂取する情報が多い。
それらは往々にして主語が大きく、極端で、資本主義的には生産的である。
時に大胆で時に繊細な言葉の数々は、刺激的故、私の人生観ひいては死生観においても大いに影響を及ぼす。
読んだこともないのに太宰の名言だけを見て知った気になる
行ったこともないよく調べもしていない世界の国の情勢を憂い、お為ごかしに否定する
会ったこともないインフルエンサーの人生を羨む
だから20そこそこの一人の男が人生悟ったとか言い出す
生きてる意味?
知るかそんなもん
まずはTwitterを辞めろ
文学寄りの厭世気取りが
病室での母の涙を忘れるな
友達の言葉に耳を傾けろ
言葉だけ飽和した時代で感情ばかりを置いてくな
見ず知らずのおっさんおばはんが発している奇声なんて無視して馬鹿にするのがナンボじゃい。
自分らしさを外部に委ねるな
お前はお前だから素晴らしいんだ
ネットの言葉なんて馬鹿にしとけ
すぐ死ぬとか言うな
もう足りてるから
貴方にはたくさんの富がもうあるから。