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100年以上続く日本企業

日本の100年以上続く企業は
世界の約40%を占めています。

100年以上ともなると
戦争・高度成長期・オイルショック
バブル崩壊・大災害・コロナウイルス
ロシアによるウクライナ侵攻など

様々な問題や困難を乗り越えて
生き残るために必死に戦った凄い企業です。

2023年データによると
周年(50~100年単位)を
迎える企業は、全国3万1,136社

■割合
50周年 2万8,476社
100周年 2,649社
200周年 9社
300周年 1社
400周年 1社

と、200周年以上は11社もあります。
(東京商工リサーチ 参考)

■多い業種
・建設業
・製造業
・卸売業
・小売業…など

特に食料品や飲料、たばこ、
飼料製造業、繊維工業、
木材・木製品製造業など

■主な理由
・衣食住に関連する企業であること
・生活に密着し需要が安定していること
・技術革新のスピードが緩やかなこと

などが業歴につながっている
のではないかと考えられます。

■スーパーゼネコン
・竹中工務店(創業1610年)
・清水建設(創業1804年)
・鹿島建設(創業1804年)
・大成建設(創業1873年)
・大林組(創業1892年)

最も多いのが建設業であり、
いずれも100年以上の企業であり
竹中工務店は414年(現在)企業。

100年以上の長寿企業の多くは
都心ではなく地方に多いのも特徴。

■長寿企業
1位 京都(5.2%)
2位 山形県(5.0%)
3位 新潟県(4.9%)
4位 福井県(4.5%)
(帝国バンク 参考)

京都は平安時代以降、
日本の中心地として栄えたことから
宗教施設や伝統工芸などの企業が多い。

山形県は寄港地として栄え、
新潟県は金物・繊維産業・地場産業、
福井県は漆器・和紙などの伝統工芸品。

今では、インバウンド効果により
日本人よりも外国人からの人気が高く
日本技術は素晴らしいと称されています。

■100年以上の企業特徴
・顧客を第一に考える正直な経営方針
・社員とその家族を大切に考える社風
・時代のニーズに乗り適応する能力
・顧客のニーズに応える理解力
・新時代にチャレンジする精神力
・市場動向に対応する柔軟性
・家督相続の風習と同族承継…など

長い歴史があるからこそ
知名度・信用度・信頼性・伝統などが
大きなメリットであり、長寿の理由です。

そして、もう1つの理由として
「他国による侵略・植民地化がなかった」
という事実があるのではないでしょうか。

そのおかげで企業拡大に専念でき、
家督相続の風習が企業継続を支えたのです。

■日本最古の企業
「金剛組」
創業580年
奈良県に本社を置く
日本最古の建築会社です。

古来からの伝統的な建築技術を守りつつ、
新しい技術やデザインを取り入れる
柔軟性と先見の明のある企業です。

■日本の主な100年企業
・ナベヤ(創業1560年)
・ヒガシマル(創業1580年)
・筑前屋(創業1723年)
・井村屋(創業1896年)
・宮田織物(創業1913年)
・キッコーマン(創業1917年)
・富士電機(1923年)

といっても、今後どうなるかわかりません。

100年企業の業績をみると
増収・横ばいは約18~27%であり、
減収は約55%と過半数が苦戦しています。

伝統産業の多くは市場縮小や職人減少、
後継者問題を抱えているのが現状であり、
人口減少=消費減少は確実です。

日本企業は今後新たな問題に直面し、
ある企業は繁栄し、ある企業は衰退します。

近年の急激な環境変化にやむなく
廃業する企業も出てくるはずです。

その中でも未来を見据えて
どのような取り組みをするかが
大きなわかれ道になります。

投資先を考える上でも
生活になくてはならない企業、
実体経済から離れない堅実な企業を
探すように心がけています。

自分も100年以上の長寿企業を学び
投資に役立ていきます。

では、また

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