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ROICランキング!情報・通信業編2024年

ROIC(投下資本に対する営業利益率)の高い企業ランキングです。

今回は、IT企業(情報・通信)のROIC10%以上のランキング!を公開します。
情報通信業は、他業種に比べ高いROIC企業が多いです。しかし、情報通信系の事業は、他業種と比べ参入しやすく、参入障壁が比較的作りにくい性質があります。
そのため、ROICが高いからといって、競争優位性が高いとは限らず、ビジネスモデルをしっかり見ていく必要があります。
また、創業が最近の若い企業も多いので、長期的な事業の競争優位性や将来性を決算説明書などから、しっかり考察していく必要があります。

ROICとは?

価値のあるモノ・サービスを、効率的に創造している「優良企業」。その一つの指標である、「ROIC」(Return On Invested Capital)。
これは、本業の儲けである「営業利益」を、出資や借りたお金である「投下資本」に対して、どれだけ得られているかを教えてくれます。
この「ROIC」を手掛かりに、投資すべき企業とは何かを考えてみようと、定期的に算出しています。

ROICランキング!情報・通信業編

2024/08/16現在

スクリーニング条件

  • 業種:情報・通信

  • ROIC:15%以上

  • 営業利益利益率 (3年平均):10%以上 ※本業の儲け(継続性)

  • 営業利益成長率(3年平均):10%以上 ※本業の儲け(成長率)

  • 自己資本比率:50%以上 ※安全指標

  • 流動比率:100%以上 ※安全指標

  • 配当利回り(実績):5%以下 ※配当は利益の先食い

1位はANYCOLOR(5032)

ANYCOLORの公式HP

VTuberビジネス会社。配信を中心に活動するVTuber (バーチャルYouTuber)グループ「にじさんじ」を運営。
ライブストリーミング(ライブ配信動画、ファンコミュニティ)、コマース(コンテンツ/オリジナルグッズ・デジタル商品販売)、イベント、プロモーション(顧客企業の商品やサービスのプロモーション)領域でビジネス展開。
ライブストリーミング領域における収益はSuper Chat、YouTubeメンバーシップ、Google AdSense収益。海外VTuber事業「NIJISANJI EN」は英語圏・中国に進出。
2021年タレント育成プロジェクト「バーチャル・タレント・アカデミー」を開始。主要取引先はソニー・ミュージックやGoogleなど。

  • 1位はANYCOLOR(5032)で、上場2年の今はやり?のVTuber(バーチャルYouTuber)ビジネス会社

  • 参入障壁など競争優位性の考察は、レポートにて公開予定です。

2024年4月期決算説明資料
  • 売上の大半は、コマース(コンテンツ/オリジナルグッズ・デジタル商品販売)事業であることがわかります。

注目企業は?

  • 参入障壁など競争優位性が築きにくい情報通信の企業の中で、競争優位性が高い注目企業を紹介します。

  • 注目企業の特徴は、情報通信系でありながら、定額の使用料や保守による安定的な収益を得るビジネスモデル(ストックビジネス)になっていることです。

  • そして、社会での不便や非合理な状況を変え、高い品質の商品やサービスを提供することにより、シェアを拡大させ、競争優位性を確保していることが重要です。

  • こうした企業は、過去数年間、15%を超える高いROICを維持していることからも確認できます。

  • 業績としては右肩上がりの営業利益安定的な営業キャッシュフロー増加によるプラスのフリーキャッシュフローの推移が確認できます。

eBASE(3835)

小売商品データベースソフト開発・販売会社
統合商品情報データベースソフト「eBASE」の開発・販売、業界・業務に特化したアプリ、専用オプションソフト、商品クラウドサービス「商材えびす」を提供。
「eBASE」は商品データベース・コンテンツ情報の構築・一元管理・活用と企業間(メーカー・流通・小売業者間)の商品情報交換を支援。
業界専用ソフトウェアとして食品業界向け「FOODS eBASE」(顧客数2万7千社)を中核に家電・日雑・住宅・工具・文具・医薬業界向けサービスを提供(業界別に商品情報交換を標準化)。
クラウドサービス「商材えびす」シリーズは業界別商品の標準情報交換サービスとして関連企業に販売。
2020年シノプス<4428>と業務提携(小売業の食品ロス削減・業務効率)。

業績推移
キャッシュフロー推移

ドーン(2303)

地理情報システム(GIS)開発会社。
クラウドによる緊急通報・防災・防犯情報の配信サービス、
地理情報システム構築用GISミドルウェア「GeoBase.NET」のライセンス販売、地理情報関連の受託開発。
地理情報システムに特化、エッセンシャルカンパニーを目指し、主に地方自治体の警察分野(統合GIS、交通規制GIS、交通管制GIS、犯罪分析GIS)、消防分野(指令台地図検索システム、消防OA-GIS)、防災分野(県総合防災、県土木防災システム、市町村防災システム)、社会インフラ保全分野(映像通話システム)で実績。
主力サービスは消防本部向け「NET119緊急通報システム」(聴覚・言語障害者向け119番通報)、映像通報システム「Live110」「Live119」。
ITS(高度道路交通システム)・ドローンへの対応、防災・防犯分野の営業強化、AED活用促進の救命システム開発(京都大学と共同研究)を推進。
2022年東京消防庁で「Live119(映像通報システム)」の本運用を開始。

業績推移
キャッシュフロー推移

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