【保存版】 もし盗難被害に遭ったら!?
悲しい現実ながら、ブエノスアイレスでは毎月のように日本人旅行者の方が盗難やひったくり、恐喝などの被害に遭っています。以下に2024年に大使館からアルゼンチン在住者に通知された邦人被害の一部をまとめました。
もちろん観光で来る場合、防犯対策はしていても実際に自分が被害に遭うことを想定している方はほとんどいないでしょう。最近では暴力を振るわれるケースも多発しています。
ではブエノスアイレスで万が一そのような事態に遭ってしまった場合、どのように対処すればよいのでしょうか。
冷静に対処する
盗難被害に遭った場合、まず第一に重要なのは冷静であることです。パニックに陥らず、自分がいつどこで(道の名前など)どのような状況で盗難にあったのか、何が盗まれたのか、加害者の風貌なども自分の中で整理しておくことです。こういった点はあとで警察署で被害届を出す際に聞かれます。
最寄りの警察署へ
スペイン語が話せる場合は電話で「911」に通報することができます。英語が話せる場合は、オベリスクから近いコリエンテス通りにある観光警察に出向くことができます。(以前は日本語も対応していましたが、最近は対応不可だそうです。)
スペイン語も英語も話せない場合は、最寄りの警察署(Comisaría)に行く際に、もし通訳可能な日本人がいるなら同行してもらいましょう。言葉が通じる日本人が隣にいてくれるだけでメンタル的に落ち着くかもしれません。
ちなみに私が行ったことのある以下の交番では、担当の男性警官の一人が日本語の単語をよく知っていました。なぜかと聞くと、「ひったくりや盗難に遭った日本人がたくさん来るから」だそう。
警察署では被害者の個人情報に加え、被害に遭った時の場所と時間、盗難された物の詳細、加害者の詳細などについて細かく聞かれます。
事情聴取に基づき警察署が「Certificado de Actuaciones」と呼ばれるいわば盗難証明書を作成してくれます。盗まれた物を海外旅行保険でカバーする際にこの書類が必要になります。帰国後に、盗難証明を保険会社に送付して請求手続きを行う必要があります。
日本大使館に連絡する
パスポートを盗まれた場合は、日本大使館で再発行手続きをする必要がありますので、すぐに連絡しましょう。また一度パスポート失効の手続きを取ってしまうと、後々見つかっても失効手続き後は使用できないので、まずは落ち着いて身の回りをもう一度確認してみましょう。
クレジットカードを停止する
クレジットカードが入った財布が盗まれた場合は、すぐにカード会社に連絡し、利用停止手続きを行いましょう。大抵の場合24時間の国際電話サービスがあるので、現地からでも対応が可能です。
保険会社に連絡する
海外旅行保険に加入している場合は、保険会社にも連絡を入れましょう。盗難に関する保険金請求を行うには、地元の警察署で取得できる盗難証明書が必要です。
まとめ
個人的には日本人の通訳を見つけて交番に同行してもらう方が気持ち的に落ち着きますし、現地の方なら地元の事情にも精通していますので、一番手っ取り早くおすすめです。
交番で届出を行うのは、海外旅行保険の申請の際に現地警察の証明が必要になるからであり、滞在期間中に盗まれた物が戻ってくる事はないでしょう。
残念ながら昨年11月には観光で来ていたフランス人男性がレティーロ地区のバスターミナルで窃盗に遭い、その後警察署内で心臓発作を起こして亡くなったという事件がありました。
盗難にあったときはショックやトラウマで気が動転してしまうこともあり得ます。現地で不足の事態が生じた際は、まずは落ち着いて行動し、誰かに助けを求めることをためらわないでください。
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