1982年のTikTok 5
『私、バカじゃない!』
あなたは、どこか、いつも私を見下している。
私のこと、バカだと思っている。
だから、あなたとの会話の途中に、
『私、バカじゃない』
と、いう言葉が、けっこうインサートされる。
確かに高校は、偏差値30の女子高だったけど、
社会に出て、何、不自由なく暮らしている。
『じゃぁ、俺の出身地を、漢字で書いてよ』
舐めてる・・・・。小学生でも書ける!
『おおさかでしょ・・・・』
と・・・・あっ、わっ!
『さか』の漢字・・・なんだっけ・・・・。
ペンが、『大』の字を書いて停止した・・・・。
彼、私の顔を覗き込んで来た。
『ば~~~か、さかの字は、つちへんじゃなく、
こざとへんだぞ・・・・』
わっ、私の心を読んで来た!
『私、バカじゃないから!』
一気に、彼の出身地を書き上げた。
大阪県。