1982年のTikTok 8
いつ頃からだろう・・・。
夢の中に男の人の後ろ姿が出てくるようになったのは・・・。
肩はガッチリして、真っ白なTシャツを着ている。
行かないで・・・・。
私はその人の背中を追いかける。
そしてやっと、追いつき・・・。
その男性が振り返ろうとした時に・・・
いつも、目が覚める。
一体、誰なんだろう・・・。
私が、今の彼とおつきあいを始めたのは、
去年のクリスマス、5ヶ月前・・・。
お互いに独りぼっちだった2人が、
傷をなめあうように、おつきあいを始めた。
寂しさをまぎわらすための恋愛・・・。
あなたを愛しているのか、いないのか
分からない。
流されるままつきあって・・・・。
先週、プロポーズされた。
すぐに返事が出来なかった・・・・。
今日、の返事をしなくてはならない。
でも、Yesにするか、Noなのか・・・、
まだ決まっていない。
待ち合わせの場所にあなたがいた・・・。
暖かいせいか、珍しく半袖のシャツを着ている。
あなたは、私にプロポーズの応えを求めてきた。
・・・・・・。
彼が、困ったような顔をして、沈黙を破る。
『茶店でも行こうか・・・』
あなたは、私に背を向け歩き出した。
えっ・・・。
あの、背中がそこにあった・・・。