1982年のTikTok 10
『もしもし・・・』
やっと、電話が繋がった・・・。
今日は、パワハラ上司に借りを作らなくていけない。
『今日、休ませて頂きたいのですが・・・・』
その言葉を、言い終わらない内に、
あなたの唇が、私の耳に触れた・・・。
声を出さずに、あなたに向かって
”邪魔しないで・・・”。
気を整えて、
『すいません、体調崩してしまって・・・』
あなたは、首筋に唇を這わせてくる。
『あっ・・・・』
いけない、声が出てしまった。
上司のねちっこい、お説教というパワハラが
スタートした。
あなたの唇は、首すじ、胸へと移動してくる。
『あっ・・・・』
いけない・・・声が出てしまった。
その言葉に、上司は激昂している・・・。
敏感な奴だ・・・。
私は、あなたの頭をギュッとしながら
受話器からだだ洩れしてくる毒の言葉に
まみれていく。
いつもなら、その言葉、嫌だけど、
今日は、私を興奮させる・・・。