この瞬間がたまらん
授業をしていて、「あぁ、この瞬間よ、この瞬間!」と思う場面がときどきある。
学生に渡したプリントに「偶数」「奇数」の意味をそれぞれ書かせる問題があり、その解答の仕方。
ほとんどの学生は意味は理解していて、
「偶数…2、4、6、8…。奇数…これじゃない…」などぶつぶつ。
よく勉強している学生は
「偶数は2で割り切れる整数。奇数は2で割り切れない整数」
などと書いている。
なるほどなるほど。
ではこんなのはどう?
「偶数は2で割り切れる整数。
奇数は2で割ると1余る整数。」
ほぼ全員、「あ!」と言う顔。
この自分が持つ知識と言葉がうまく結びつく瞬間の表情がたまらない。
すぐさまメモする学生も。
みんなの「うん、うん」と納得する顔を見ると「あ、今本当に理解した。多分これで忘れないな」とこちらも安心する。
この瞬間、この顔をする学生をもっと増やしたい。
まだまだだな。
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