世界おはなし名作全集
実家に遊びに来ました。
実家は甥①が赤ちゃんの時に遊んでいたおもちゃをそのまま置いてあるので、娘も遊べるおもちゃがないか見ていたところ、
懐かしいものを発見
小学館の世界おはなし名作全集(全12巻)が出てきました。写真は2巻。
おお!懐かしい!
こどもこの頃読んだなー!
確か父方の祖母が毎月発売されるこのシリーズを発売されるたびに買って送ってくれていたと記憶しています。
しっかりした装丁で、透明のカバーもかけられています。
本が好きで、しかも姑が送ってきたものとあって母はこの本の管理には殊更厳しく、
「本は丁寧に扱いなさい!」と
常日頃言っていており、そのお陰で今日までシミも折れた後も何一つなく綺麗に残っていました(記念すべき一つ目の折しわを我が娘がつけてしまいましたが💦)
世界のお話なので、
グリム童話、イソップ童話、アンデルセン童話、ペロー童話、ロシア民話、イギリス童話、神話など各巻いろいろなテーマで色々なお話が収録されています。
で、私はこの本を読んだのかといえば、この本は嫌いではないのですが、
母の管理が割と厳しかったこと、
絵本にしては装丁が綺麗過ぎて敷居が高く感じたこと、
そもそもちょっと重い
という理由で最初少し苦手でした😂
一巻に3話くらい入っているので読み応えはあるんですけどね。
正直なところ、それよりノンタンとか読んでいる方が気が楽でした。
それでも、大きくなるにつれて魅力が分かってきて、世界で有名なお話を知るのは楽しかったし、最後のこのページが何より好きでした。
世界子ども百科と言って、お話の中に出てくる題材からそれにまつわるものを図鑑形式で見開きで簡単に紹介するページ。
この巻は『三匹のこぶた』が収録されており、そのこぶたたちの『家』からヒントを得て様々な家を紹介しています。
これを見て昔の家や日本の家、世界の家を想像して楽しんでいました。
しかし、全12巻あると好きな巻とそうじゃない巻が当然出てきます。
特に好きだったのがこちら↓
最終巻『せかいのはじまり』
表紙はまぁ、アレですが😅
どうやって世界に色ができたのか、なぜ火を使い始めたのか、なぜ人間は色々な感情があるのかが神話として描かれています。
特に面白いのが色。
むかし世界は白黒で、太陽だけがみんなに色を届けようと頑張っていたのに全然色が生まれない。なぜかと言ったら1匹の大きなヘビが色を全部奪っていたから。周りの動物も人間も植物もヘビばかりずるいとそのヘビを殺すと、中から色が溢れてきて、それで世界に色が付いたというのです。
なるほどー。
そしてこの巻の最終ページが一番のお気に入りでした。
世界にはいろいろな国、いろいろな人や動物、文化があるんだということをこのページから学び、
「いつか行ってみたいなぁ」と憧れました。
奥付を見ると1990年の初版なのでほんと30年以上前に購入されたもの。
昔はスマホもネットなどもなく、子どもが得られる情報源といえばテレビか、周りの大人から教えてもらうか(笑)、図鑑などの本くらい。
でもその分たくさん想像して楽しんでいたなぁ。
数あるこのシリーズの中でもこの最終巻の最終ページが一番開いた形跡があるので、本当によく見ていたのでしょう。
30年の時を経て思い出させてもらいました。
祖母からもらい、母が大事に置いておいてくれた本。次は娘(と甥っ子2人)が楽しんでくれたら良いなと思います。