新しい視点
現在産休中で、もうすぐ出産を迎える専任の先生
の
出産祝いを
校長とベテランの先生が話し合っていました。
共に男性・50代・既婚。校長は小学生の息子さんが1人、もう1人は子どもなし。
一介の非常勤である私はそこには参加せず遠〜くから聞いているだけだったのですが、
職員室にはこの3人だけ。私は授業前の腹ごしらえをしておりました。
そしたら校長が「ちょうどいいや、経験者そこにおる」と言って私に出産祝いって何が嬉しいかと聞いてきました。
私は迷わず
高級レトルト詰め合わせ
と伝えました。
ものすごく意外な顔をされましたが、
ベビー用品はたくさんもらうし、好みがある場合もある。自分たちでも用意する。
しかし、産後のオカンは忘れられがち。強いて言うなら看護師さんか、オカンのオカンが心配してくれるくらい。
寝たー!ご飯食べよう!と思ったら泣く。
泣くから抱っこする。
オカンご飯食べ損ねる。
抱いたら食べられる状況ならまだ幸せ。
しかし片手で食べて落として子が火傷したら大変。
冷めるまで待つしかない
※抱っこしていて冷めていることもよくあります
そもそもご飯の用意をしたくても出来ないことの多いこと!
何度冷蔵庫を肘やら足やらで開けたか。
※やめましょう
目の前のバナナに手を伸ばせず何度泣いたことか。
※ちょっと揺れただけでギャン泣きする子が世の中にはいます
里帰り中はまだしも、自宅に戻ったらまずご飯作れない。
※人によります。サクッと美味しいものが作れる人もおります。作り置きできる余裕がある方や、パートナーが作ってくれる方もいます。
何か作ろうにも買い物行けてないから何もない。
※新生児連れて買い物はハードルがとても高い
私は里帰りが終わって、日中娘と2人になった時、ふかし芋とりんごが昼ごはんだった日が何度もあります。
おにぎりを握る余裕もない。そもそも米を研いで洗ってとする時間がまず取れない。
でも完全母乳だからものすごくエネルギー取られてすぐおなかがすく…。
さっさと食べられる美味しいものが欲しい…!
こう思ったものです。
さらに、ちょうどその頃、私より3ヶ月後に第二子を出産した妹が、その友達からまさにこのレトルト詰め合わせをもらっていて
「これはほんまに重宝する!!!!上の相手しながら下の世話してご飯は作れん!!!!体に優しいのも嬉しい😭😭😭」と言っていたし、
私も心底羨ましかった。
特に開けたらすぐ食べられるスープや自分じゃ買わない高級ホテルの味なんか、
「ちゃんと自分も労ってね」と言われてる気がしてほっこりする。
以上のようなことを熱く語ったら、
「そうか、出産祝いって赤ちゃんに目が行きがちだけど、お母さんもその家族も大変ですもんね!はぁーーー!(感心)」
「我々昭和の人間はどうしてもこう言うものは礼儀性を重視して形に残るものを考えるけど…なるほどなー!」
「たしかに泣いてる子供見ながらご飯は作れんな…。特に1人の時…」
「開けて皿に移したら食べられる…確かに機能的やし栄養も申し分ない…いや、これ採用かもな🤔」
「今までも何度もお祝い渡してきたけど、全く新しい視点でびっくり」
他にもお尻拭き一年分のような絶対使うもの、赤ちゃんの防災グッズと言った普段要らないけど緊急時に重宝するもの、マッサージグッズなどを紹介しました。
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まぁ、現金かカタログギフトが一番本人の好みに合わせられるんですけどね。
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