活動して12年が経ちました③
こんにちは。PTOTの寺子屋HANDS-ON
https://www.ptot-terakoya.com/
代表の市川悠です。
2009年~2012年ころの話
この年は本当に色んなことがありました。そして私も前代表も色んな事をしてきました。
ついに始まったのです、理学療法士の開業ブームが・・・。
開業へのいざない
2009年ころ、作業療法士の中村さんという方が整体院での開業セミナーをしていたので私はそれに出席しました。
私は開業自体にそれほど興味があったわけではありません。
しかし、前回の記事で書いた老健での出来事から、次のようなことを考えていたのです。
・今のリハ職は結果を出そうとしても多職種からの圧力で、それがしにくい状態にある。
・介護士などからの悪影響を受けない場所で、結果を出す必要があるのではないか?
そう思い始めていた私は埼玉の越谷で行われたセミナーに足を運んだのでした。
セミナーを受けて・中村さんに会って
皆さんはまず1つ、開業のハードルを越えましたね
中村さんがそう、言われたのを覚えています。
中村さんは病院勤務後に鍼灸師の資格を取得して開業したという事でした。セミナーは6名くらいの参加者だったと思います。
なんでも東京開催予定を会場が取れなくて埼玉に変更したらキャンセルが相次いだとか。
そのときに受講した人の動機も様々でした。
・真の医療を追及したい
・収入的にもう限界なので開業したい
・多職種を気にせず自分のやりたいようにやりたい
・これから開業するので参考意見を聞きたい
皆さんが互いの想いを打ち明ける中、セミナーでの中村さんのお話は以下のような内容でした。
①理学療法士が居る今の環境は、ぬるま湯である
②開業・自由診療の場は凄く厳しい
③セラピストから経営者にならないといけない
開業・厳しい>>保健下・ぬるま湯という事実
中村さんは以前ボバースで有名な病院に勤務していたそうで、開業するまでのつなぎのアルバイト先では「中村さんは腕がいいねえ」と言われていて自信があったとのことでした。
これなら開業しても技術的に充分にやっていける
と思っていたそうです。
ところがいざ自費になって・・
『リハビリで鍛えた技術が通用しない!』
当時の話では、目の売り上げは親戚か何かの人が1人来ただけで、2~3カ月くらいずっと閑古鳥だったそうです。
このままではまずい、そう感じた中村さんは自由診療に向けの技術を学び直したとのことでした。当時の彼のお店を見たところ、カイロ系や東洋医学的治療がメインのようでした。
これをみて私は、当時心の中で疑問に思っていたとが確信に変わりました。
疑念から確信へ
「やっぱりそうだったんだ」
「現状のリハビリ技術では治せないんだ」
「保健下はぬるま湯なんだ」
・整形の実習で見た、スクワットすら運動指導できてない6年目PT
・病院で見た、自分が腰痛・肥満体・喫煙者など自堕落な10年目PT
・学生を発表会で論破しても、学生より治療効果が出せなかった20年目PT
(ちなみにこの学生=私)
そんな連中よりも、トレーナー出身で整骨院でオステオパシーやカイロ系技術を毎日練習してきた自分の方が、結果を出している!
この時の私の正直な気持ちがこれでした。
そして行動へ
中村さんのセミナーを受けたものの、私はすぐに開業そして経営者になるという事には実感がわかず、とりあえず勉強会を、前代表とともに運営してみることにしました。
前代表も同じ整骨院で4年間、住み込みで修業した仲だったので技術も同様の事ができました。
ぬるま湯じゃなく、自費でも通用する技術を!
その事をスローガンに、堕落しきる前の若手PTを対象に、勉強会HANDS-ONが始動しました。
その後、セミナー講師だった中村さんは、IRA(統合リハビリ研究会だったかな?)を立ち上げて全国でセミナーを始めました。
時を同じくして、ピラティススタジオを開業した作業療法士が出てきたり、パーソナルトレーナー活動をする理学療法士がいたり・・・
皆、何かしらの行動に出始めたのです。
つづく
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