沖縄旅行(二日目)
昨日の続き。これも二日目の夜に書いている。
昨日深夜まで起きていたせいで10時半とかに起きた。普段なら旅行エンタメを全部摂取しなきゃ!みたいな焦りで自己嫌悪になってそうなもんだけれど、いかんせんほとんどなにも決めてない旅なので幸か不幸かふんわりと受け止められた。胃がそこそこあれているのを感じながら、なんとなくいろんな人から事前に聞いていた「泊(とまり)いゆまち」なる魚市場に向かう。道中、昨晩のバーのマスターに聞いた、ソーキそばの名店らしい「宮古そば」に寄ることにする。宮古そばは宮古そばというジャンルの食べ物が存在していて、骨つきあばらにくであるところのソーキを用いるソーキそばと違って、あばら周辺の三枚肉を用いる・具材を麺のしたにしまうようにサーブするところが特徴らしい。
でもまだソーキそば食べてなくて、食べたくてしょうがなかったので、ソーキそばをたべました…!
味はとってもおいしくて!たった480円ですっごく柔らかくて大きいソーキが食べられて(比較対象がないから正確にはお得かわからん)、だしと黒糖?でちょっと甘味のあるスープで本当にたべてよかった。ほのかに甘いスープを飲んで、ちょっとざらっとしたこしのある麺をすすってソーキかじった頃には胃もたれのことなんか忘れていて、振りかえっておどろくほど、もくもくと食べてしまった。味変にコーレーグースー(20円で金魚みたいな醤油指しみたいなやつにはいっていた)を入れて、最後まで楽しんで食べられた。食べおわるかどうかっていうタイミングで、卓上によもぎの葉が置いてあることに気がつき、ほとんどお客さんがいなくなったタイミングでなんなのか聞いてみると、普通にトッピングらしい。調べてみると沖縄にはよもぎそばなるものがあるらしく、みんなたべなれているのかな。食べてみると案外癖がなく、確かに葉っぱの食感がひとつ増えてたのしいのかもと思った。よもぎってこんなクセなかったっけ(自分がよもぎについて声をかけたのは麺をすべて食べたあとだった、、、)。
満腹で魚市場にいくのってどうなんだろ?とは思ったんだけれど、とりあえず見ないことには後悔すら始まらないので向かう。早足でめぐれば2、3分もかからない、大きくない魚市場をなんとなく見て回る。漁師さんとか、魚市場の人にどんな感じで声かけたらいいかわからず、謎に2周してみたりしたけれど、何しに来たかを思い出したタイミングであさりとはまぐり、そしてアーガイ(ヒブダイともいうらしい)を買った。あさりが片手一握り100-200円、はまぐりがふたつで600-700円くらい、アーガイが800円くらい。ほんとは沖縄の有名な高級魚であるところのいらぶちゃー(ブダイともいうらしい)を買いたかったんだけれど、でかすぎて食べきれないことが明白だったので、お店の人に相談して決めた。
ようやく海鮮を買えたところで、近くの100均で調理道具を揃えることにする。せっかくキッチンつきのホテルに止まっているのに調理道具がなにもないのはなぜなんだぜ!??!旅行地で、ダイソーで、2000円弱払って、包丁やまな板、ワイングラスなど、基本的な調理道具を揃えたり、スーパーで調味料を探したりした。まあ何だかんだたのしいよね。
なんやかんやあって準備を終えたところで調理に取りかかる。今回はアーガイのアクアパッツァを、つくっていく!!!本当にもくもくと作業するのが苦手なので、ディスコードの民に料理の配信をみてもらいつつ、作業を進める。鍋に魚は入らないわ、小さいフライパンでの煮込みなのに蓋買ってないわ(火が通らない部分がでがち)でトラブルは多かったけど、なんとなく形にはなったし、味はなんかしらんが過去1番の出来のアクアパッツァだった!アーガイのだしがよかったのかな。やっぱり魚に雑談を聞かせながら作る料理は旨い。(あとフレッシュイタパセの代わりにいれた大葉がとてもいいアクセントになった)
なんやかんやあって料理作りながら酒飲んでたら酔っちゃって、外でる気力も起きず、だらだらとアクアパッツァを食べながら5時間以上ホテルで飲んで今に至る。沖縄の緩い雰囲気と部屋飲みとで、本当にいい日だったな。
それだけだったらよかったんだけれど、夜になってJアラートが鳴った。北朝鮮から沖縄にむけて、ミサイルが飛ばされたらしい。お昼に外を歩いているときに、大学時代の顧問の先生に軽い気持ちで那覇でどこにいけばいい?と聞いたところ、「沖縄は平和と戦争、癒しと痛みが混在しているところだと思う。その両方に身体を置くことをお勧めするよ。」と返信がきた。なんとなくゆるくて、何かの赦しをもらうみたいに沖縄に向かってきた自分にじゃないけど、なんか知ろうともせず寄りかかりに来すぎちゃったかも?みたいなことをうっすらと考えていたところに上記の緊急通知が届いて、(示唆するような出来事は違えど)今でも基地があって、しかもミサイルとかが通過して、みたいな状況が、リアルさを伴って近づいてくるのを感じた。ネット上の沖縄在住の友達は日常茶飯事みたいな感じだったけれど、なんというかすごい慣れだなと思った。ミサイルが通過してるのに、そんな慣れってあるか …みたいな(友達へのネガティブなニュアンスは一ミリもない。)。僕も、どうせ落ちないだろとたかをくくっていた部分はあるけれど、なんというか状況にたいしてびびってしまった。まだちゃんと状況は整理できていないけど、リアルタイムに心配して連絡くれた人たちありがとうございました。うれしかったです。
ネガティブなことも書いたけど、それはそれとしてこんな時間(11/22 26:50)まで楽しく飲んでいたりする。これって無関心だからなのかな。まだよくわからない。沖縄を楽しむぞ!と思うことが沖縄の人や土地にとって失礼だとは思えないし….。同情とかなんやらで自己陶酔みたいにだけはならないようにしないと、と思います。顧問の先生にも返答したけれど、両面を胸に留めながら残りの日を過ごせたらいいな。長い文章を読んでくれてありがとうございます。もうこんな時間だし、二日目はここで終わり。