楕円形のストイック
ドラマ「ノーサイド・ゲーム」の影響で夫とともにラグビーにハマり、開催中のW杯もテレビ中継があると血相を変えて観てしまう毎日が続いている。
スポーツのにわかファンあるあるだけど、ルールがさほどわからないのに観ている。
前方へパス回ししてはならない、トライで5点入ってその後のゴールキックが成功すると2点入る、マジでそれくらいしかわからない。
それでもW杯を観ているうちに、各国の代表がそれぞれどんなプレースタイルなのか、主将や人気選手が誰なのか、なんとなくインプットされてきた。
どの解説者も口を揃えて「ラグビーは下剋上があまり起こらないスポーツですので…」と言う通り、前回のW杯の時は、日本代表の南ア戦での世紀の番狂わせと五郎丸選手の独特なルーティンが大きな話題になり、連日ワイドショー等で報道されていたが、皆さんは開催国がどこだったか覚えていらっしゃるだろうか?
私は全然記憶になくて、今検索したら、イングランドでした。知らなかったよね。
今回も、ウルグアイ代表が格上のフィジー代表に勝利し、健闘ぶりがニュースになっていた。
きっとウルグアイのにわかラグビーファンの人たちも、奇跡的な出来事でお祭り騒ぎになっているけど、どこの国で試合をやってるのかまでは知らないんじゃないだろうか。
正直私もウルグアイの場所がわからなくて、またもや検索したら、アルゼンチンの東側でした。首都はモンテビデオ。
えっ、モンテビデオって、ルーマニアの都市じゃなかったの?
https://www.google.co.jp/amp/s/amp.natalie.mu/music/news/322854
ってか、ルーマニアモンテビデオ、活動再開してた…。
話を元に戻そう。
ラグビーの面白さは、ルールさえ守っていれば相手を殴る蹴る以外は何をしてもいい(そんなわけないと思うけど、にわかにはそういう風に見えている)のに、終了のホイッスルが鳴るとノーサイド、つまり敵も味方もなくお互いを称え合うところにあると思う。
さっきまでプロレス顔負けの取っ組み合いをしていた屈強な男たちが、試合後ニコニコとハグを交わす姿はとても和む。マッチョって情に厚い人が多いもんね(個人の意見です)。
そもそも下剋上が起こりにくいんなら、何で世界大会なんかやってるんだよ。ラグビー選手、すごい!強豪国もそうじゃない国も、どんだけストイックなの。
自国開催の勢いもあってか、あれよあれよとベスト8に進出した日本代表。まさかリーチ主将まで自分より年下だとは思っていなかったけれど、若手選手の活躍がめざましい。
決勝トーナメントの初戦の相手は、奇しくも南アフリカ代表。彼らも4年前の雪辱を果たすため、背水の陣で挑んでくるだろう。
どのような結果になろうと、ノーサイドの笛が鳴った後の選手たちには笑顔でいてほしい。