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サステナブルに疲れたら -私と古着編-

▼前回のお話

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最近、若者の「サステナブル疲れ」が一部のメディアで話題になっていた。

サステナブルな行動には「ゴミの分別をしっかりやる」とか、「ゴミ拾い活動に参加する」とか、「車移動を避けて、なるべく自転車で移動するようにする」とか、色々あるにはある。
直接的な結果には結びつかないかもしれないけれど、サステナブル関連記事を読んで「勉強する」もサステナブルな活動の一環かもしれない。

実際に私がやっていることは、コンビニに行っても両手に収まる分しか買わない、とか、ビニール傘を限界まで使い切る、とか、ホタルの保護・観察とか、その程度である。でも、疲れるほどではなく、結構面白がってやってきた。

今回は、私なりにだが、コツコツとそれなりに楽しく続けるコツについて、「古着の話」をしつつ考えてみたいと思う。


始まりは高校時代。クラスにいたファッションオタクのイケメン同級生がよくファッション雑誌を読んでいた。彼とは幼稚園以来の付き合いであり、仲が良かった。

その彼が熱中していたのが、「古着MIX」スタイルだった。
「古着MIX」とは、有名ブランドや、セレクトショップの服と古着をうまく融合させてオシャレに見せるスタイルである。
雑誌にはそんな「古着MIX」スタイルの伝道師とも呼べる、イケメンたちのコーデが多数紹介されており、彼はそんなイケメンたちに魅了されていた。
仲が良かった私も、彼につられ、「古着MIX」のオシャレの世界に出会い、魅了されていったのだった。

私と彼は、都内とはいえ、山や川に囲まれた長閑な場所で生まれ育った。だからなのか「都会的なもの」に憧れていた。オシャレな古着の世界は私たちを都会の世界へ誘うよいきっかけになったのだと思う。
うだるような暑い日も、あまりにも寂しい冬の25日も、私たちは原宿や渋谷、たまに代官山などに足を運び、オシャレを探求していった。

当時は、今のようにファストファッションが隆盛を極めておらず、安くて真新しいアイテムは、古着屋さんなどで購入するのが手っ取り早かった。
古着だからほとんどみんな一点物で、お気に入りのアイテムを見つけると心躍ったものだった。

あの時から14年ほど経ったが、私は今でも古着が好きだ。
昔みたいに、原宿を歩き回ることはなくなってしまったけれど、お気に入りの古着屋さんはいつもネットでチェックしている。そして、月に数点は購入している。

無題 62

当時培った自分流のオシャレノウハウは今も機能していると思う。14年前に買った古着を今のファッションと合わせてみたり、あるいは、最近買った古着と昔の古着を合わせてみたり、と色々やってみて楽しんでいる。

このような習慣が出来たおかげか、新しい衣類を買う時は大抵「直接肌に触れる下着類」や「靴」がほとんどである。
それらも徐々にトレーサビリティのしっかりとれたサステナブルなものに移行している状況である。だから、今後、あまりファストファッションを身にまとう機会は少ないだろうな、と思っている。

捨てずに再利用したり、気に入った物を大切に長く着用するこの「古着MIX」スタイルは、実はちょっとしたサステナブル活動なのだと、今の私は感じている。


ここで「サステナブル疲れ」に話を戻そう。ここまで書いてきたことは、ある人間の高校生活の思い出話にすぎない。ただの「古着の話」である。しかし、実はこの「古着の話」は、サステナブルを楽しく継続的に実施していた話でもあったのだ。

つまり、ちょっと振り返ってみて、前からなんとなく続けている楽しいことに、サステナブルな視点のヒントがあったりする。そして、それはこれからもその人にとって続けやすい、ということである。

無理して、とてつもなく大きなサステナブル事業にかじりつくよりも、なんとなく続いている小さな楽しみにサステナブルなヒントを見つけるほうがよっぽど楽しい。私はそう思うのだ。

だから、疲れてしまったら、ちょっとだけこれまでの生き方を振り返ってみてほしい。出来れば楽しい思い出のほうが良い。きっとその中にヒントがあると思う。

次回へ続く

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参考記事はこちら

▼「サステナブル」について知れる記事

▼サステナブル疲れについて知れる記事

▼「古着MIX」について知れる記事


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