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ゴミから生まれた家具「Maximum」|アップサイクルで無駄をなくそう
こんにちは、Buddy's編集部です!
今回はフランスのアップサイクル家具「Maximum」をご紹介いたします。
ゴミ箱からやってきた椅子「Gravêne」
🌏 プラスチック製品の工場から捨てられる産業廃棄物のプラスチック粉から作られた椅子
🌏 1点1点ハンドメイド
🌏 製造時に流れ落ちるプラスチックの様子を映し出すかのようなユニークなデザイン
🌏 人間工学に基づいた快適な座り心地
重力の「GRAV」と、オーク材の「CHÊNE」というフランス語を組み合わせて名付けられたGravêne(グラヴェネ)。プラスチックが流れ落ちる様子と、開発当初にオーク材を使った脚を製作したことに由来しています。
モデル名の後につく数字(例えば、Gravêne “5.5″ や “6.3″ )は、その椅子1脚を作るのに、アップサイクルされた産業廃棄物の量を示しているんですよ。
どうやって作っているの?
まずは色のついた粉末プラスチックを機械に投入し、200℃まで熱します。
すると、プラスチックは液体状になり、機械のノズルからドロドロと流れ落ちます。見てください、まるでスパゲッティみたいでおもしろくないですか?!
動画でも製造過程が見れるので、ぜひご覧ください!
液状になったプラスチックは職人が椅子の金型に流し込み、シェル状の椅子へと手作業で成型していきます。
成型後、約3時間ほど冷ますことで、より強固なシェルとなり、スパゲッティ状の模様が残る色鮮やかなプラスチックチェアが誕生します。
椅子の脚には、建設現場の足場に使われるパイプが使われています。
パイプは、ある規定回数使われて強度が落ちると、安全のために産業廃棄物として処理されます。
しかし、決して強度がなくなった訳ではありません。あくまで建築としての強度であり、私たちの体重を支えることには問題ないため椅子の脚として使われています。
マキシマム誕生の背景
マキシマムは、フランスの3人の若手起業家によって生み出されたブランドです。
私たちが生活する社会の中では、どうしても経済成長を優先するために、利益の追及、過剰な生産、品質の徹底管理…そういった数々の制約や問題があります。
しかし彼らは「これからの未来において、成長だけを追い求める経済活動でいいのか?」と疑問を抱いていました。
現在フランスの製造産業では、エラー品や色違いといった完成品とされなかった不良品を含めると、材料の約3分の1が産業廃棄物となり捨てられています。
驚くことにフランス国内全体でみると、毎日約65,000トンにものぼります。
そのことに注目した彼らは、フランス国内の製造業者が生み出した廃棄物を原材料にして、ユニークなデザインの家具を製造する工場としてマキシマムを考えました。
まだ使うことができる廃棄物などを使って家具を設計することで、材料の調達を無限に可能にし、地球にとって問題となる廃棄物をアップサイクルすることができるのです。
「どうせ買い物をするなら、環境や社会に良いものを選ぼう。」
創業当初は、サプライヤーである企業から生産ロス品を回収することが、企業側に手間や時間を取ってしまうために困難だったそうです。
しかし今日では、率先して余剰品や廃棄物を供給してくれるサプライヤーがほとんどだそうです。少しづつ、経済活動のプロセスが見直されつつあるのかもしれません。
「私たちの家具はゴミ箱からやってきました。私たちの目標は彼らが二度とゴミ箱に戻ってこないということです。」
これがマキシマムの目指す目標です。
古くなったものを不要とせず、新しい形に生まれ変わらせることでこんなに素敵な椅子に変わるんですね。
リサイクルとは違い、再利用するだけでなく、元の製品よりも次元・価値の高いモノを生み出すことを「アップサイクル」と呼びます。
今後もマキシマムのような素敵なアップサイクル商品が増えていくと良いですね。
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