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「大人の留学」をしたい方へ
日本から来る留学生は、中高生や大学生、社会人数年目の方が一般的だ。
ワーキングホリデー制度を利用される方は、「ギリホリ」と呼ばれる年齢制限スレスレの30歳で留学をする人もいるし、中には子育てが落ち着いてから留学する人もいるため、一概に若い世代ばかりとは言えないが、全体の人数では若年層が多い。
仕事や慣れ親しんだ環境から離れて留学するのだから、大人世代の留学は一念発起であろう。
いざ30歳以上になって留学するとなると、気になるのは年齢のようだ。
そのため、30歳以上の生徒ばかりを集めたクラスを希望する方や、逆に若年層とは一緒にならないよう、中高生とは別のクラスになるかどうかという質問があることが度々ある。
気持ちは分かる。
同世代の方が共通点も多いし、ジェネレーションギャップが少ない中で、引け目なく授業に参加できるからであろう。
相手が理解してくれる会話は楽しい。
あの頃に流行った曲やテレビドラマ、○○あるある、は盛り上がる。
だが海外留学となると、様々な国籍の人がいるわけで、そもそも同じバックグラウンドの人は少ないし、同世代と同じクラスだからと言って、共通の話題がたくさんあるとは限らない。
例え共通点を見つけたとしても、同じ価値観や信条があるとも限らない。
たまたま同じ世代に生まれたというだけで、他に同じところなど何もないという可能性すらある。
「年齢はただの数字」
よい意味でも悪い意味でも、留学に行くとそれを体感する。
また、追い打ちをかけるように、今は時代の流れが速く、振り落とされないようについてゆくのがやっとの世界だ。
先行きが予測不可能な出来事や、デジタルトランスフォーメーションが日々展開されている。
大人たちは、ソフトスキルやICTリテラシースキルを身に付けるように、と子供たちに言っている。
それらのスキルを、自分たちは子供の頃に学習していないのに、だ。
私の世代は、一生懸命に勉強して、学校でよい成績を取って、偏差値の高い学校に行き、大手企業に就職すれば一生安泰、と言われて育った。
だが、世の中が変わり、今は生き抜くために必要な力も異なれば、変化が激しい世界で、何を頼りに生きていけばよいかも混沌としている。
そんな私たち大人が答えを見つけ出せずにいるのに、同世代とだけしか交流ができない人間でいいのか、と私は思う。
私が10歳の子供と一緒にゲームをする時、同じ空間にいるプレイヤーの年齢や国籍や住んでいるところなど分からない。
チャットでの話し方やアバターの外見で想像はついても、どんな人間かは全く分からない。
アラフィフの私の方が完全に劣勢な状況で、10歳児に教えてもらいながらゲームを進める。
メタバースに年齢は無関係だからだ。
メタバースでは、「君はまだ若いから、分からないかもしれないけど」は通用しない。
メタバースでは、「昔のゲームなら私の方が得意だ」も通用しない。
だから、10歳児に教えてもらう。
なにも恥ずかしいことではない。
分からないから、教えてもらうのだ。
私たち大人が、次世代から学ぶことはたくさんあるだろうし、私たちがマウントを取るような姿勢で接しなければ、若い世代も心を開いてくれるはずだ。
若い人たちと一緒に勉強をするのは、引け目を感じることもあるかもしれない。
年上だから、もっとできなくてはいけない、とか。
年上だから、下の子の面倒をみなくてはいけない、とか。
年を取っているから、若い子にはついていけない、とか。
周りを中心に自分の立ち位置を決めるから、そんな気持ちになる。
そもそも、人に年齢を聞くことが失礼にあたる文化もあるし、人を年齢で判断するという基準がない文化もあるので、留学先で年齢を気にする人は少ない。
要するに、気にしているのは自分だけで、周りは気にしていないのだ。
今やAIやChatGPTが積極的に活用されており、大人も子供も同じスタートラインに立っている。
世代を超えて様々な人たちと交流することができる自分を手に入れられれば、情報量は増え、常にアンテナを張っておくことができる。
「大人の留学」とは何を指すのであろうか。
スタエフもやってます🎵ポッドキャストでも聴けます🎵
インスタも遊びに来てね。
@smy_awww
以前のイラストが消えてしまいましたので、改めてたかはしみさおさんのお写真をお借りしました~。