浜崎あゆみ「頂点にたどり着いた今の心境は『無』」
以前「日経エンタテイメント」に
浜崎あゆみのインタビューが出ていました。
表題には大きな文字で、
「頂点にたどり着いた今の心境は『無』」
とありました。
ちなみに、浜崎あゆみは、
シングル21枚、
オリジナルアルバム3枚、
リミックスアルバム8枚を発売し、
そのトータルセールスは2026万枚。
アーチスト別のトータルセールスでは18位ですが、
一年あたりにすると675万枚/年でダントツの1位になります。
以下、インタビューの抜粋です。
浜崎(前略)……。
でも、みんなはメディアを通して何かを感じるわけだから、
少しでもリアルに自分が伝わればいいなと思っていますけどね。
──そのために心がけていることってありますか?
浜崎うそをつかないことしかないですね。
あゆは基本的に
「明るく楽しい明日を」という人じゃないので(笑)。
常にタイアップというものがついて回るので、
前向きな歌とか、勇気づけられる曲とかを求められることが多いんですけど、自分が思っていないのに
「明日があるさ」みたいなことを言いたくないというのはあります。
──あまり夢を持たないって、これまでのインタビューでは言っていますけども、それは変わらないんですか?
浜崎変わらないですね。
──浜崎さんはトップまで登りつめてきました。
次のステージへ上がらなきゃいけない段階に来てますよね。
今後どうしますか?
浜崎正直言って、今はすごい「無」に近い。
掲げた目標があって、今までその目標だけを見てずっと走ってきた。
そこに向かっているころは、その目標はすごいキラキラ輝いていて、
現実離れしたもの、もう手の届かないものだったんだけど、
そこにたどり着いてしまったら、
ただの現実の延長だった。
今は多分、そういう時期なんですよね。
色々なものをポッケに詰めて一生懸命走ってきたのに、
途中でボロボロと落としてしまって、しかもそれに気づかない。
だから今、何かが足りないって思うことが多いですね。
──今、10代が本当にみんなガランドウなんですよ。
なりたい大人がいない。
浜崎さんしかいないんですよね。
使命感というわけじゃないけれど、
頂点にいるからこそもっと頑張って欲しいと思っています。
浜崎そうですね。
ありがとうございます。
頂点にたどりついて無なら、何のために頂点を目指すの?
幸せになれないなら、幸せになれるものを目指すべき。
頂点は特に幸せではないということ。
ただの現実の延長。