アンパンマンのマーチ
アンパンマンのマーチに非常に考えさせられることが歌われている。
「なんのために生まれて
なにをして生きるのか
こたえられないなんて
そんなのはいやだ!」
なんのために生まれてなにをして生きるのかというのは
本当の生きる意味は何かということ。
言葉をかえれば生きる目的は何か。
目的は必ず必要。
例えば時計やコップは目的を果たせなかったら捨てられる。
用なしになったお父さんも捨てられる。
人生に目的がなかったら人間失格になってしまう。
では人生の目的は何かというと、幸せになること。
食事を選ぶこと一つとっても、より美味しいもの、お買い得なものを買う。
それはつきつめれば幸せに向かっている。
ところが、思い描いている幸福像と現実の幸せには大きなずれがある。
・20世紀NO.1アーティストのビートルズは、
欲しいだけの金と名声を得て、何もないことを知った、と言っている。
ビル・ゲイツは金持ちになって得することはあまりないと言っている。
ということは、皆不幸ということ。
それでアンパンマンは、こう言っている。
「なにがあなたのしあわせ
なにをしてよろこぶ
わからないままおわる
そんなのはいやだ!」
何が幸せで何が本当の喜びなのか?とアンパンマンは実にするどく切り込んでいる。
また、「分からないままおわる」といっているが、この「おわる」というのは、もっと言えば「死ぬ」ということです。
「時ははやくすぎる
光る星は消える」
一生は瞬く間に終わる。
「無常を観ずるは菩提心の一なり」と禅宗の道元が言っているように、
やがて必ず死ぬという自分の死をみつめることが本当の幸せへの第一歩となる。
「ほほえんで
そうだうれしいんだ
生きるよろこび」
人生の目的を達成すれば、生きる喜びはみなぎってくる。
たとえどんな敵があいてでも
私達にとって敵というのは当然「バイキンマン」でもなければ
その妹の「ドキンちゃん」でもない。
人間関係の苦しみ、勉強の苦しみ、仕事の苦しみ、居場所がない苦しみ、病気の苦しみ。
こういった苦しみがあってでも生きる喜びが満ちている。
本当の生きる目的を達成すればそうなる。