相対的な幸せは続かない

私たちが求めている幸せは、他人と比べるか自分と比べる相対的な幸せ。

お金や地位は、他人と比べる相対的な幸せ。
健康は過去の自分と比べる相対的な幸せ。
私たちの求めている幸せはどちらかに入る。

ところが、この相対的な幸せは、比較するだけに、続かないという欠点がある。

他人と比べるのがいやだと思えば、過去の自分と比べて喜ぶしかないけど、年を取ると能力が落ちる。そして認知症になる。

認知症といえば、すごかったのはレーガン大統領。
アメリカで一番人気の大統領。
2位はケネディ、3位はリンカーン。
アルツハイマー自分がぼけていくのがわかる。
昨日までわかっていたことが今日はわからない。
今日は妻や子供わかるが、明日起きるとどうなっているかわからない。
自分はどうなるのか・・・。
けれどどうしようもない。

越えなばと思いし峰に来てみればなお行く先は山路なりけり

大統領になるまで頑張って、いろんな坂を登ってきた。
最後待っていたのは、もう登れないような坂。
「私は人生の夕闇に向かうが、アメリカは夜明けに向かってほしい」
と言っている。

そして最後は死によってすべて崩れる。
これが相対の幸福。

ところが絶対の幸福は、絶対変わらないので、死によっても崩れない。

そういう幸せの存在が仏教に明らかにされている。



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