私と彼のこと(323)-食事②-

今日は私と妻(彼の祖父母)で、彼の朝食をお手伝いした。
パンやうどんが大好きで、お米が苦手な彼の食事介助はなかなか重労働である。
今朝も、結局おかゆはほとんど吐き出し、喜んで食べたのはパンと豆腐だけだった。

私も妻も、彼の手づかみ食べや遊び食べを制止しないので、食後は彼の身体もハイチェアも床も盛大に汚れる。
それを見た長男A(彼の父親)は、「あら~、すごいねぇ。お父さんとお母さん(自分たち夫婦のこと)は、ここまでさせてあげないからね~」と嬉しそうだった。

そうなのだ。
彼らは、もっとずっと手前で彼の行動を止めてしまう。
もちろん彼ら二人が忙しいこともあるが、私や妻への遠慮もあるように思う。
私も妻も、彼の食事の後片付けを厭わしく思うことはないし、積極的に手伝うようにしているのだが、それでもそこに頼りきってしまいたくはないのだろう。

私が勤務する園での業務上でも、似たようなことが起きることがある。
私は密かに、そこには権限移譲の不徹底があると考えている。
この点については、後日また書いてみようと思う。

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