私と彼のこと(316)-抱っこ③-

彼はいつの間にか、つかまり立ちやハイハイが上手になり、「床を泳ぐ人」を卒業しつつある。
手をたたいたり、床をたたいたり、玩具を打ち鳴らしたりと、前衛ミュージシャン的な活動が増えた。
遠吠えを思わせるシャウト中心から、「ウッ!」「フッ!」「ハッ!」とスキャットも使えるようになってきた。

アスリート兼ミュージシャンとしての活動に疲れると、私の足につかまり立ちをして抱っこをせがんでくださる。
私は恭しくこうべを垂れて、感謝を表してから、彼を抱っこさせていただく。

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