私と彼のこと(676)-ワルイコト②-
今日はずっとシトシトと雨が降り続けた。
外へ出かけられずにストレスが溜まっている兄・N君を、ちょっとだけ雨が上がったタイミングで、庭に連れ出した。
敷き詰められた礫石をアチコチの穴に落とし込んだり、水たまりに踏み込んだりと、思いつくままに楽しむ。
そのうちに、また砂場の砂を私にぶつけてきたので「それは嫌だから、やめて」と今日はあえてハッキリ伝えてみた。
すると、ちょっと困ったような顔をする。
その後は、自分の足元に砂を撒いては、私の顔を見上げて笑う。
私の反応を確認しているのかもしれない。