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私と彼のこと(117)-口に入れて確かめる-

このところ彼は手に掴んだものを口まで持っていけるようになった。
よだれかけやガーゼタオルや歯固めの玩具を盛んに口の中に入れている。
視覚が発達した大人ならば目で見て確かめるところを、彼は今一番敏感な唇や舌の感触で確かめているのだろう。

大人が目で見たものから刺激を受けて、感情が動いたり、思考が励起されたり、身体の生理的な反応が呼び起こされるのと同様に、乳児期は口の中に入れたものから様々な刺激を受け、外界を理解するための訓練をしている。
赤ちゃんが、興味を持ったものを口に入れて確かめるのは大切な学習行為だ。

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一方、口の中にものを入れるのは、誤嚥・誤飲・窒息につながる危険な行為でもある。
一般に、直径39mm以下のものは危険とされていて、赤ちゃんの手の届かない場所に保管するよう注意しなければならない。
また、タバコなど日常生活で簡単にアクセスできるものの中にも致命的に毒性の高いものがあるので、管理を徹底しなければならない。

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