私と彼のこと(359)-バケラッタ-

彼の「ンッ!」とか「ファッ!」という、喃語とも言えないような声。
最近、家族は、その声の高さや大きさから、ほとんど彼の伝えたいことが理解できるようになってしまった。

O次郎の「バケラッタ」みたいなものだな、と思ったが、誰にも通じそうにないので黙っておいた。

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