私と彼のこと(364)-まてまてー②-

「まてまてー」と追いかけられるのを喜ぶようになったと思ったら、「にげろにげろー」と走る(ふりをする)私を追いかける楽しさにも芽生えてしまった。

近くまで這いずってきて「おい、逃げろ」という表情で私を見上げる。
私は何をしていても、一旦それを中断して、逃げ出さなければならない。
彼は「キャッキャ」と笑い声を上げながら追いかけてくる。
最高に幸せである。

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