私と彼のこと(344)-爪痕-
彼のつかまり立ちが上達した。
立ち上がり、また座る動作もスムーズだし、安定して姿勢をキープできるようになり、危なげない。
彼が触っているのは、かつて思春期真っ只中だった長男A(彼の父親)が蹴破った壁の穴だ。
(記念に、あえてそのままにしてある)
その下の、うさこちゃん(ミッフィーちゃん)の布で養生されている部分は、歴代ネコさんたち(グリコちゃん、ポポちゃん、トラコちゃん)が爪とぎした痕だ。
いずれ彼も、新しい爪痕を我が家に刻むのかもしれない。
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