素朴な好感はメディアスクラムの賜物?
こんばんは。週末にタスクをためまくりの岡尾です。
たまには時事ネタも書いてみます。
ジャニーズ事務所の性加害問題が話題ですが、それに関連して山下達郎さんがラジオでコメントしたとのこと。
これは山下さんの事務所の後輩の松尾潔さんが、この問題に関して筋の通った提言をしたことで、ジャニーズはもとより、スマイルカンパニーという所属事務所とも揉めて、結局松尾さんはクビで、そのことに山下さんも賛成したという話らしい。(ややこしい)。
これに関する松尾さんの経緯説明がめっちゃ名文なので興味のあるひとや文章を書く人はは読んでほしい。長いけど。
松尾潔さんは元ライターらしい。多彩!!
で、これにたいして山下達郎さんがラジオで反論したのが話題になっていました。これも貼っときます。
反論としてはかなりきついなあという印象。はてなブックマークの人気コメントに「ファンじゃなくてよかった」って書いてあるんだけれど、僕もそれに深く同意。一通り聞いて、けっこう好きだけれどもファンではないという感じだったので、あまりダメージを受けなくてよかった。これがあのアーティストだったら……。と思う人も結構いる。
ジャニーズへの提供曲だと、スガシカオの青空ペダルが好きですね。例によってyoutubeにないので、興味のある方はなんらかの方法で聞いてください。
ところで、幼少期にジャニーズの所属タレントの方々をテレビやメディアで見るようになって、最初に感じたことをわりに鮮明に覚えている。
ファンの方にはもうしわけないが、
「なぜこのひとたちは、テレビにでているのだろう」
というのが率直な感想だった。
歌番組で聴くに絶えない歌を披露していた。中には上手なひともいるのかもしれないが、基本的にはどのグループも同じで、プロの歌手、ダンサーといいうには程遠いというのは、共通していたのではないか。
たとえば、昨今の韓国のアイドルグループなどとは比較にならないだろう。単純に未熟なのだと思う。
もっともこれは最近の女性アイドルにたいしても言えることで、日本人の嗜好の問題になってくるのかもしれないが、それにしてもちょっとひどいなとファン以外の方は思っていたのではないかと思う。
ただ不思議なもので、いろいろなメディアで接点を持つにつれ、慣れてきて、なんだかしっかりした気の良さそうな人たちばかりなので、次第に好感を持つようになった。
ある人は僕と同じタイミングで同じ大学に入学してきたのだが、とても感じがよく、あっという間にファンになってしまった。
近接効果というか繰り返し効果というか、メディアスクラムによって身近に感じるにつれて、彼らの芸事の拙さもキャラクターとして受けれ入れるようになっていった。
それに加えて、僕がジャニーズやその所属事務所にたいして好感を持つようになったのは、多くのミュージジャンが彼らに楽曲を提供したり、その才能を褒めたり、近しい関係があることを示唆することだったりする。
彼らのお墨付きが与えた影響も大きいのではないかと思う。
義理人情と言われるとわからないでもないが、ミュジーシャンシップとしてそもそも彼らのような芸事が未熟なひとたちに曲を提供したり、サポートすると言うのは、「善きこと」だったのだろうかと疑問に思う。うまければ今回のようなことが許されるかと言ったら、そうではない。しかしそこに、技術の巧拙に基準があることで、恣意的に売れる売れないをコントロールすることに、ひとつ歯止めをかけられたのではないか。
所属タレントは被害者なので、こんなこというのは少しずれている気もするが、それでもあのテレビで始めてみたときの違和感を忘れてはいけないなと感じる。
今日もお読みいただき、ありがとうございます。自分の「好き」と言う気持ちは、ニュートラルにそして大事に持っていたいですね。