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京都府南丹市でソーセージを食べた話

私は写真を見るのが好きで、そのうちに自分でも撮るようになった。それでちょくちょくひとさまの個展などにお邪魔しているうちに自分も個展を開いたことがある。その場所が京都府南丹市のPot hole GALLERYである。

Pot Hole GALLERYのオーナーさんはご自身も芸術家で、今回はオーナーさんの個展があるというので寄らせていただいた。

※今回カメラでいろいろ撮ったのですがなぜかほぼピンぼけだったので写真はあんまりあげられません

今回は高速バスで高松から京都駅へ。それから電車に乗って南丹市へ向かった。
ギャラリーの最寄駅は園部駅だが、今回はもう少し足を伸ばして胡麻駅で下車。多くの日本人が「日本の原風景を思い浮かべてみて下さい」と言われて想像するような広い田畑と遥か向こうに見える山々、そんな景色が広がる場所に胡麻駅はある(画像無し)。そこからしばらく歩いていった先に「ドイツカフェ みとき屋」がある。

みとき屋さんのご主人はドイツのご出身だそうで、本格的なソーセージが食べられると聞いて楽しみにしていた。
店内には薪ストーブ。実家を思い出す。私の父は大工で昔は小さな工務店を営んでおり、材木の切れ端は自宅に持ち帰ってボイラーにくべて風呂を焚いていた。その時と同じにおいがした。多少煙たくも懐かしい。そしてとっても暖かだった。

しばらく待つ。

本日のスープ(左下)が途中で切れちゃった、ごめんね、と後で違うスープをもらった。得した

スープランチ。黒パン、サラダ、本日のスープ、チーズ、そして

右はソーセージではなくピクルス

ソーセージ!!
あー、私のイメージするドイツってこんな感じ!  みたいな皿が来た。飾り気なし! 質実剛健! 生真面目! あたりが私のドイツのイメージである。

それにしてもでっかいソーセージである。ひとくち食べるとシャウエッセンみたいな汁気は意外と少なく、しかし噛めば噛むほど旨味が出てくる不思議なおいしさ。横のソーセージに擬態したようなピクルスもカリカリしていて酸っぱくてソーセージにとてもよく合う。チーズもパッと見なんてことないプロセスチーズに見えるんだけど、黒パンと合わせるとめちゃくちゃおいしい。

満腹なのにココアまで飲んでしまった

食後はギャラリーへ行き、オーナーさんの作品を見せていただいた。今回の個展は写真作品だったけど、今制作中の作品も少しだけ見せてもらった。芸術家って、やっぱりなにか作品を生み出さないといられないんだな、とつくづく思った。私も写真を撮るけど意識的に「撮ろう」としているだけで自然に撮っていない。つまりエセ芸術家なのである。本当の芸術家は浜辺で拾ったものから思いもかけないものを作ってくる。あるいは木の塊から自分の思う形を掘り出してくる。写真もこう撮ろうと考えて撮るというよりは、なにかインスピレーションを受けて撮っているのではないだろうか。そう感じる作品の数々だった。

……ドイツ料理を食べたからか、感覚が哲学的になってしまった。

「孤独な者よ、君は創造者の道を行く」

フリードリヒ・ニーチェ『ツァラトゥストラ』

以上!

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