逃走中②

契約前

私「実際の日報を見せてもらっていいですか?」

私「1週間〜1ヶ月ほど、内勤として働いてみたいです!」

そんな質問に対し

「セラピストたちの個人情報などを全て開示することになるから、契約後にしか見せることはできない。もし1ヶ月ほど中で働いて、そのあとやめられたら困る」

と言われ『たしかにそうだな』と思い、何の疑問も抱くことはなく契約を進めた。

そこから1週間の引き継ぎが始まる。

現在のオーナーから"今のやり方"を教わる期間だ。

「今のやり方だと大変だから自分のやり方で工夫しながら変えていくといいよ」と言われながら基本的な回し方を教わった。

セラピスト1人1人のクセなどメモしながら、毎日20時頃から朝の4時くらいまで働いた。当然のように日当なんてものはなく、ただただ引き継ぐための1週間。新しい環境に対応しなければならず、しんどかったが夜ごはんだけは奢っていただいた。

この1週間で少し違和感を覚える

あれ…?あんまり予約入ってなくね...??

日報をちゃんと見せてもらえたのは引き継ぎ最後の2日間だけだった。

1日目の利益51100円

2日目の利益18300円

2日目に至っては出勤したセラピストが2人で
持て余してるルームの数に驚いた。

まぁ、下振れを引く日もあるのだろう

そう言い聞かせて翌日から私の経営が始まった。

※このエピソードはフィクションです。

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