乃木坂46の「他人のそら似」は本当に10周年記念ソングなのかを考えるnote

乃木坂46 / 他人のそら似。

https://music.apple.com/jp/album/%E4%BB%96%E4%BA%BA%E3%81%AE%E3%81%9D%E3%82%89%E4%BC%BC/1584295185?i=1584295460

真夏の全国ツアー2021、福岡講演で行われた乃木坂46、10周年記念セレモニーで初披露された楽曲で、その後29thシングルに収録されている。
キャプテンの秋元真夏は、秋元康氏が乃木坂46の10周年を記念して書き下ろしてくれた曲と説明したがその記念楽曲に相応しく、デビュー曲「ぐるぐるカーテン」から28thシングル「ごめんねFingers crossed」まで歴代シングル曲の振り付けが取り入れられ、サビでは10周年にちなんで「10」をモチーフにした振りが印象的だ。

ところで秋元氏は歌詞担当なので振り付けはしていないだろう。当然。記念楽曲の記念たる所以は歌詞にあるはずだ。ということで今日は「他人のそら似」の歌詞に注目して無理やり歌詞の真意を探ってみたいと思う。

まず曲を聴いた印象はこうだ。

10周年関係ねえ…。

わかる。共感の声もどこからか聞こえる。まあそんなに早合点しないでもうちょっと考えてみよう。

歌詞の内容を簡単に書き起こすとこんな感じだ。

ある日レジに並んでいた時、前にいた君に目が向いた。どこかで会った事がある気がするけど思い出せない。考える程に何故か切なくなって君が誰なのか確かめたくなった。
君は僕の顔を知らないようだったけど、僕は君から懐かしい居心地の良さを感じた。

他人のそら似以上に不思議な縁を感じてしまった僕は、どうしても気になって彼女を追いかけた。「君と僕はどこかで会ったよね」そう話しかけて僕と君は本当に知り合いになり、今付き合っている。

いかがだろうか。
巷では主人公はストーカーだとも言われているが、まあこういう物語の主人公は総じてイケメンなのでこれもまた素敵なナンパのお話だ。結局イケメンは最強なのだ。

本題に戻すがこのストーリーが10周年と直にリンクしている箇所は見当たらない気がする。というわけでここからが楽しい考察の時間だ。少々こじつけつつ考えてみよう。

まず注目したいのはこの曲が、現在から過去を振り返る視点の歌だと言う点だ。

ここでこうやって話しかけて、そう何年間も付き合ってる今の彼女が君なんだ。この後で君のことを車で送ってくことになる。

君に出会い、話しかけた出来事を「現在」という位置から振り返っている。結果として、君は過去の時点ではおそらく会ったことない他人だったと思われるが、今は彼女と呼べる存在になっている。羨ましい。

そしてもう一つ注目したい点は、この出来事を結果論ではあるが過去ではなく未来だと述べている点だ。

そしてやっとわかったんだ、過去じゃなくて未来だった。
運命はどんな時も、突然に始まるんだ。
思いがけない、些細なことで。

僕は君に感じた不思議な縁を、過去の誰かに照らし合わせてみたけど答えは見つけられなかった。ただそれから時が過ぎ、今思えばその出来事、心のざわめきは今に繋がるためのもの、そう未来だったと思う。そんな具合だ。

つまり要約するとこうだ。

僕は君と初めて会った時、「僕と君はどこかで会ったよね」って聴って言ったけどそれって今、隣にいる未来の君のことだったのかののかもね。僕らの出会いは運命だよ。

いや、タイムパラドックス的な陽キャジョーク!!

さてではこれが10周年とどう関係していくだろう。
大きく二つの見方を考えてみよう。

一つは乃木坂46が君で、メンバーが僕という考え方だ。

AKB48の公式ライバルとして始まった乃木坂46は先駆者に似たグループとして活動をスタートした。歌詞の僕が君に強い縁を感じたように、メンバーも乃木坂46というグループに不思議な縁と強い気持ちを持ってやってきた。
些細なきっかけに動かされた結果、彼女たちは乃木坂46となり、今節目の10年目を迎えた。メンバーたちはその当時の気持ちや決定はまるで運命だったかのように感じているだろう。そして10年経った今、君である乃木坂46は懐かしく居心地が良く、他の何者でもない場所であり、自分の決定がこの幸せを感じるためだったと気付くのだろう。


もう一つは僕がファンで、君がメンバーという考察だ。

メンバーとファンの関係値の始まりも多くの場合、偶然だ。番組や雑誌、ラジオやライブ。そのアイドルに惹きつけられる何かを感じてファンが生まれる。それもまた些細なきっかけからなのだろう。そうして始まった関係はいつしか当人にとって大切なものになる

また10年の中で多くのメンバーが活躍すると共に卒業を迎えた。ファンの中には推しメンを見送ってきた人もいるだろう。しかし新しく入ってきた新期生にかつてのメンバーの懐かしさや魅力を見る人もいる。かつていた誰かに姿を重ねながらファンになった人は、時が過ぎたときにやはり「僕」と同じ思いを持つだろう。

あの時、根拠はないけど君が気になって、でも追いかけて良かった。そしてあの時は誰かに似てるって思ったけど、そんなことないね。やっぱり君は君だよ。

これからの10年、新たに入ってくる5期生にも同じことを思うだろうか。ぜひそうであって欲しい。
あとやっぱりこういう台詞はイケメンしか似合わん。

ということで覚えておきたいのは次の点だ。

※ただしイケメンに限る。

世の中の真理について学べましたね。ショッピングセンターで可愛い子を見つけても声をかけないようにね。

さて、解釈は人それぞれであり、やすすが実はあんまり歌詞に意味とかないです、と言ったらただただ恥ずかしいが、10周年の記念きっと何か思いがあると思いたい。

youth caseさん× 佐々木博史さんのタッグいいですよね。29thの中で一番好きな曲なのでnoteのほう少しハリキリチャイティーヨでしたが、しょうもない事を考えてる時間は現実逃避できて楽しいですね。明日何書いてんだと後悔しそうなのでnote開かないように頑張ります。とりあえずカラオケで歌えるように歌詞覚えたいですね。今後もどんな楽曲に出会えるか楽しみです。

おつ華麗満月。

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