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音を即興で演奏するということ

上の図は、即興演奏の哲学を古代中国の「陰と陽」に当てはめたもので、向かって左側が、Ready(準備をする), Aim(狙いを定める), Fire(音を出す)

右側が、Ready(準備をする), Fire(音を出す), Aim(結果に期待する)の順に演奏するという意味です。

バークリー音楽大学のハル・クルック教授によれば、即興演奏について悩んでいる人の多くが右側の奏法に偏っているとの事。

これは、右側の奏法がいけないというのではなく、バランスの問題であり、むしろパフォーマンス時には、出た音を活かす右側の要素の方が重要となってきます。

直感が重要な即興演奏を成功させるためには、「練習時において」左側を強化する、つまり、音を出す前に狙いを定める練習が重要で、左側の積み重ね、蓄積が優れた右側のパフォーマンスを生み、どちらが欠けても優れた音にはならないという哲学です。

これまで人類の音楽の世界で、即興演奏を芸術の域にまで高めたのはJazzであり、どのジャンルの即興演奏でもJazzから学び取れることがたくさんあります。

特にチャーリー・パーカーのやってきたことは、生き様、思想、失敗、全て含めて生涯を通して学ぶ価値があるため、どんなジャンルの音楽でも、即興演奏を上達させたい人はチャーリー・パーカーを学ぶことを強くお勧めします。

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