たまには育児脳から離れて
約1年ほど前に息子爆誕。
紀元前、紀元後、みたいな感じで息子前、息子後、くらい生活が変わった。
大変なことも多くて仕事後に保育園にお迎え行ってご飯用意して寝かしつけて…って怒涛の日々にクタクタになれど、最高に可愛いし、毎日新たな発見があったりして楽しい。
仕事は仕事モードだけど、休憩時間も含めた仕事時間以外は【育児】が頭の真ん中にどーんと居座っている。
SNSを見れば育児アカウントと繋がっていて、ニュースアプリを開けば育児記事や漫画ばっかり、何もなくともスマホの写真フォルダで息子を眺める、そんな日々。
だけど、いや、だからこそなのかな?
たまには育児から離れてみると、不思議な感じだ。
*
会社の昼休み、爆速で仕事を仕上げて12:00になった瞬間に同僚たちとダッシュで会社を出る。
向かう先は徒歩15分ほどのケーキ屋さん。
新作の限定ケーキが出たらしい。
限定とか新作って言葉に人は弱い。
13:00〜はみんなミーティングがあるから、必ず1時間以内に帰ってこなくちゃならない、ギリギリのミッション。
ジリジリと焦がすような日差しの中、スタスタ、スタスタと目的地へ。
信号運にも恵まれて、日頃の行いがいいんだねなんて言いながらちょっと早くケーキ屋さんに着く。
普段は並んだりしてるのに、この日はラッキー!
並ばず入れた。
席について色とりどりの魅力的なケーキを前に、悩む。
時間はないので「迷う〜」なんて言いながら目ではすごいスピードでケーキの写真とキャプションを読んで即決。
ランチだからありだよねーって言って全員で2個ずつケーキを注文。
ケーキが来るまでひたすらにしゃべる。
話すっていう表現よりも「しゃべる」って表現がしっくりくる会話。
ケーキがきて、わー!って一通り盛り上がったら、食べる。
限定のケーキは桃。
甘くて瑞々しい桃は、暑い中汗をかきながら移動してきた人に美味しくないはずはない。
桃が美味しい、桃がとろける、実質水だ、じゃあこれ食べても水だから太らない?
そんな会話をしながら食べ進める。
食べながら話すのは、次は何を食べに行くか。
最近できたアナゴ屋さん?
あそこのカキフライ屋さんは移転したけど近くらしいよ
会社にピザデリバリー頼んだら怒られるかなあ
でもあそこのピザ美味しくてデリバリーやってるよ
そういえば夏だしカキ氷も食べたくない?
前に行ったあのお店もお肉美味しいよねえ…
仕事の話は一切なし。
育児の話も一切なし。
2切れのケーキは瞬く間に消え去って、美味しいものの悪いところは無くなっちゃうところだね、なんて言いながらお会計してまた会社に向かって急いで移動。
ちょっと余裕を持って会社に着いて、さあ午後からも仕事がスタート。
*
たった1時間。
お財布とスマホだけ握りしめて、スタスタと街を歩いて、栄養全く考えずに好きなものを食べて。
すっと身体が軽くなったような感覚。
短時間でも育児から離れてみて分かる、自分が【育児】と結びついて、自分を構成するものの大半をいかに育児が占めていたか。
子どもの成長を見守る育児は好きだ、育児する自分は嫌いじゃない。
だけどたまには離れてみてもいいかなって思ったりするある日の出来事でした。
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