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自分にとってのH2

あだち充作品って本当に最高だと思う。自分の人生の中で何回も読める漫画って言ったらあだち充作品だし、あんだけ夢中になった作品は今も昔もあだち充作品だけ。

まず最初に好きになったあだち充作品はH2だった。H2はもう登場人物が全員魅力的なのが特徴、敵キャラ含め嫌な奴が一人もいない。いや、一人もいないは嘘だ、栄京の城山監督だけは本当に嫌な奴、マジで嫌い、the敵キャラ。まあでもそれを除けば本当に全員にそれぞれの魅力があって色々な角度から作品を彩ってくれている。そんなH2の好きなシーンを書こうと思えばいくらでも書けるけどいっぱい書き過ぎるのもしんどいから自分の中のベスト3を書こうと思う。(本当の一番は木根の完投シーンなんだけど描ききれないからそれはグランドチャンピオンとして進めます。)

第3位 


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あだち充が描く男女の絶妙な距離感ってほんと絶妙で、一言でピンポイントにそれを伝えてくる感じがたまらないなって思ったこのシーン。このシーンに至った経緯としてこれ以前のシーンが大きな影響を与えている。

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ひかりの母が死別してしまった後にひかりの父親が比呂にかけたこの言葉。

比呂と春華の微妙な恋愛関係において比呂が言ったこの言葉はすごい含みを持たせる言葉だと思う。ストレートな告白から一番遠い気持ちの伝え方、気持ちを伝えたのかどうかもわからないこの言葉。H2全体を通じて比呂と春華の関係は微妙な距離感を保ちながら進んでいくわけだけど、この言葉は特にその関係を表す言葉になっている気がして、比呂が春華という人間が自身にとってどういう存在かということを自分自身に問いかけている感じがすごい出ていてとても好きなシーン。

本当に好きなのかそうじゃないのかなんて自分でもよくわかんないよなってこのシーンを見て自分自身についてもそう思った。

第2位 

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シンプルにこんな言葉言われたい部門堂々の一位。一言でこの破壊力はすごい、こんなまっすぐになんて漫画でも言わないよ普通。この時の比呂みたいに他の男に対してちょっと嫉妬してる時にこんな言葉言われたらイチコロで好きになる。まあ比呂と春華の関係はそんな簡単にはいかないんだけど。

あだち充らしいまっすぐな青春が垣間見えて、すごい印象深いこのシーン。個人的にはこの後色々起こった後の

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このシーンよりも印象に残っているし読んでいて気持ちが良かった。

第1位

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脇役の魅力たっぷりのH2において、その中でも野田は本当にいい役割を果たしている。このシーンでは比呂と英雄の親友であるがゆえに起こってしまう、ひかりを巡った問題について第三者から完璧に物事の本質を見抜いている。

二人の関係を解決するには野球の勝負はなんの解決策にはならないし、野球っていうのは本来楽しんでやるもので変な感情を持っていては本当の野球の魅力を感じることはできないっていうのを『楽しくやろうぜ ただのボールゲームだ』この一言で二人を優しく見守っているような気がしてすごい好きなシーン。正直めちゃくちゃ痺れた、名脇役すぎる。

ボールゲームっていう言葉で言いたいことが全部伝わる、あだち充先生の言葉のチョイス唯一無二すぎて感服。


色々書いたけど、自分がこれだけH2を好きな理由はやっぱりまっすぐな人間たちの関係を描いていて、一人一人の重要性だったり人生模様が魅力的で、一人ひとりについてこ細かく描かれているからこそ、どのキャラでも自分と重ねあわせられる部分があって自分の感情と一緒に作品を読み進められることが魅力だと思う。様々な魅力がある作品でまだまだいいたいことはいっぱいあるけど長くなっちゃうからこの辺でやめておきます。

また描きたくなったら書こう。

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