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ゼンショーに続け

すき家が今年に入り深夜料金を導入した。
ファミレスはすでにやっているところがあるが、牛丼業界では初なのでニュースになった。おそらく他の牛丼大手2社も続くだろう。

批判の声も少なからずあるがインフレだから当然だ。特に今深夜帯は人が取れず時給は上がり続ける一方で、深夜料金を設定しないとペイできないわけだ。
これまでがおかしかっただけとも言える。法律で22時を過ぎたら時給が上がるわけだが、商品価格はそのままというのはどう考えてもおかしい。デフレに侵された日本人の感覚がおかしかっただけで、正常に戻ったと言える。

おそらくすき家は深夜料金を設定したからといって売り上げは落ちないだろう。深夜営業は今めちゃくちゃ付加価値があるからだ。
どこの街も深夜までやってる店が少ないし、みんなやりたがらない。居酒屋でさえ23〜24時で終わる店がほとんどだ。駅前でさえそうなので、ロードサイドなんてさらに付加価値がある。
付加価値があるところは商品の値段が上がって当然なのだ。
だからすき家を運営するゼンショーの売り上げは伸びるだろう。そもそもゼンショーは飲食業界でも三歩先を行っている。賃上げも去年今年始めたわけではなく、10年前くらいから行なっている。

この深夜料金に関しては大手だけの話ではない。中小もやるべきだ。
そして深夜料金だけでなく、曜日やシーズンで値段を変えてもいい。
例えば週末と平日で値段と時給を変えるとか。シーズンで言うと年末年始、ハイシーズン、ゴールデンウイークで値段を変えるとか。または北海道のニセコのようにインバウンドが殺到する地域はインバウンドに合わせてもいい。ちなみにニセコは冬のハイシーズンはラーメン1杯3000円で時給も2000円前後だ。

ニセコは将来の日本の縮図であり、そのうちどの地域もインフレ時代の商売に変わっていくと思う。まさに時代の転換期である。
インフレはまだまだ収まらない。この先もずっと続いていくだろう。
飲食店の賃金を見てたらそれはわかる。
今、国立市周辺の飲食店の時給は平均で1150円前後、一番高い時給を設定してる店が1350円である。その店は去年の同じ時期は1200円で、秋に1250円に上げ、今年の3月から1350円に上げた。1年で150円上がってるわけで、じゃあその店の人員が揃っているかというと揃っていない。だからまだまだ上がる可能性があり、時給を上げるためには値上げするしかない。人手不足の飲食業界はまさにインフレの渦中にいるわけだ。

だからこの先はインフレ時代のやり方で商売をしていくべきで、需要や付加価値があるところはどんどん値上げしてもいい。
その先陣を切ってるのはゼンショーであり、飲食店関係者はゼンショーの動向から目を話してはダメだ。
飲食業界の時価総額No.1であるゼンショーは名目ともに業界のリーダーだ。
ゼンショーについていこう。

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