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多摩地区崩壊

東京で飲んでると飲食店に人が入ってる街と入ってない街がある。
中央線で言うと武蔵境から東京側は比較的潤ってる街が多いが、そこから多摩地区側は寂れたところも多い。それがここ1、2年で顕著になり、都心部と多摩地区で格差が広がってるように見える。

僕は物件情報を国立市、立川、小平、小金井、府中、日野、多摩市あたりからとってるが、ここ1年で思うのは40坪以上の物件が空きまくってることだ。
多摩地区は主要駅以外の40坪以上物件は今厳しい。ロードサイドはなんとかなってるが、駅前は集客できていない。
もちろん40坪以下の空き物件も多い。駅前の20坪前後の店は集客できているが、駅から少し離れた場所はかなりきつい状況になっている。

苦戦してる街の特徴を言うとベットタウンで老人が多いところ。とりわけ多摩地区は老人が多い。東京の老人比率は23区は20%くらいだが、多摩地区は25%〜30%ほどだ。
老人はインフレに弱い。特に年金生活の方はそうだ。年金は増えることはないので、物価が上がると資産価値が減り使えるお金が減る。結果飲食店に行く回数も減ってしまう。
しかも23区の老人は多摩地区より所得が高く、資産を持ってる人も多い。老人比率だけ見ても多摩地区と23区では格差が出てきているのだ。

ただしきついのはお年寄りだけじゃない。現役世代もきついのだ。
2024年8月の実質賃金はマイナスになったし、ヤフーアンケートを見ると今年に入って給料が下がったという声の方が多い。
2023年から賃上げが進んでいると言われているが、それは一部の上場企業だけの話で、日本の9割を占める中小企業は上がるどころか下がっている会社の方が多いのだろう。
老人だけじゃなく現役世代も使えるお金が減っており、まさにインフレ不況がきていると言える。

コロナ前の消費増税で店が多数潰れ、コロナ騒ぎの時に潰れ切り。コロナ騒ぎが終わってインフレになり、潰れ切ったところからさらに潰れてるわけだ。
今多摩地区の飲食店はいつどの店が無くなってもおかしくない状況になっている。

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