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学振DC/PDの申請書について

満開だった桜も徐々に散り、葉桜になってきました。
葉桜を見ると、学振DCに苦心していたことを思い出します。

本記事では、少しでも後輩にとってためになることを思うままに綴ります。

私は現在西日本の私立大学で専任講師をしています。専門は社会科学系分野です。学振歴は、DC1→×、DC2→○、PD→○(就職したため辞退)、研スタ→○。段々と、コツというか「こうすれば通る」というような相場観が分かってきました。そのような視点から、よく後輩に伝えていることを書きます。

どちらかと言えば、文系の方向けです。

1.書式について

よく言われていることですが、「見た目」は大事です。分量が多ければ多いほどいいというものではありません。とっちらかっている文章は、「まとめる能力がない」という印象を与えます。簡潔にまとめましょう。

私は、この手の申請書は11ポイントで書くことにしています。フォントはあまりこだわっていません。それよりも、程よく余白を作ることが大事です。全行制限ギリギリで書かれている申請書は、目が痛くなります。また、一文の長さも大事です。4行も5行も続く文章は、読みづらいです。一文が2行以上続く文章は「長い」ということを自覚しましょう。

2.図について

よく、「図をいれろ」というアドバイスを見ます。しかし私は図を書いたことは1度もありません。特に文系の場合、図を作りづらい方も多いのではないでしょうか。

図は、無理に作る必要はないと思います。むしろ、文面から簡単に研究内容をイメージできる文章にすべきです。特に人文科学系の審査員は文章を読むプロです。図はなくとも、文章次第で十分伝わります。

3.研究計画を書くにあたって

研究計画は、「余白を埋める」ものであってはいけません。書き始めは、項目毎に、指定の枚数+0.5~1枚程は書くようにしましょう。そこから推敲を重ね、表現を変え、「短く内容の濃い」文面に仕上げるのです。幾度も練られた文章は、見れば分かります。本当です。

4.表現について

それでは、どのように文章を短くしていくか。余計な修辞・形容詞は切り捨てましょう。「非常に」「大変」「他に類を見ない」「これ以上なく」こうした表現は不要です。内容に自信がない時ほど、ムダな表現を使いたくなるものです。本当に重要かどうかは、変な飾りではなく内容で示しましょう。

他にも、類語辞典は必須です。同じ表現の繰り返しは嫌われます。類語を上手に使いましょう。


他にも書きたいことはたくさんありますが、今回はここら辺にしておきます。また気まぐれに、つらつらと書きますのでご参考に。

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