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映画「未来のミライ」の感想

“時空を超えた家族愛”
一言で言うと、そんな映画だ。

「未来のミライ」細田守監督作品。
甘えん坊でさみしがり屋の男の子くんちゃん。
お父さんとお母さん、犬のゆっこと4人暮らし。両親からの愛情をいっぱい受けて育つくんちゃんだったが、ある時、妹がやってくる。
両親は妹のお世話に大忙し。くんちゃんは構ってもらえないことが寂しくて、妹をいじめたり、いたずらをしたりして怒られてばかり。
そんなくんちゃんの前に、“未来”から高校生の未来がやってくる。成長した妹が、お兄ちゃんのために時空を超えて大切な思いを伝えるファンタジーアニメーション映画。


冒頭のシーン。
主題歌の山下達郎さんの声が響き渡る。
それをバックに上空から街の風景が描かれている。
山下達郎さんの歌は、聞いた瞬間に爽やかな風が吹き抜ける心地よさと、飛行機から青空を眺めているような爽快感に包まれるから不思議だ。

4歳のくんちゃん。
甘えん坊で意地っ張り。それでいて素直で可愛い。日本のアニメーション映画を見ていると、特に子供のキャラが魅力的に感じる。
顔のシワや目の輝き、洋服のよれ、泣き顔や歩き方をみていると本当に愛らしい。本当の子供のようでより感情移入してしまう。

自分は会ったことがない家族。祖先。
その人達が、それぞれの時代を生きていたから自分がいる。
たくさんの愛で自分は生かされていることを知ることができた。

そして、母にも父にも兄弟にも、子供時代や頑張ってきた時代があることを知り、想いを馳せると、今のどうしようもできない感情や仲違いが解決する糸口になるかもしれないと思えた物語だった。

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