『霞ヶ浦を徒歩で一周』2017年11月5日(日)2日目
《かすみがうら市坂~小美玉市下玉里エリア》
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昨夜、寝る前に設定したiPhoneの目覚ましが鳴るよりも、30分ほど早く目が覚めた午前5時30分。外はまだ薄暗く、それでもテント越しに雨が止んでいることはわかった。
テントの中で荷物を整理していると、だんだんと外が明るくなってきているのが感じられた。外に出て湖畔に目をやると、霞ヶ浦の向こう側から徐々に太陽が姿を現してきていた。その光は暖かく、光を受けるものすべてを優しく包み込んでくれるようだった。濡れたまま仕方なく履いたコンプレッションタイツも、その光で淡く湯気を立て始めていた。
僕はテント内の荷物を東屋に移動させて、雨と朝露でずぶ濡れになってしまったテントを東屋の柵にかけて乾くまでの間、朝食を摂ることにした。
しばらくすると、一台のバンがやってきた。釣り仲間の丹君だった。彼は東屋に一番近い湖岸道路の端に駐車し、愛犬の凛と一緒に降りてきた。凛は広い公園に放されて元気に走り始めた。
僕は出発の準備をしながら、昨夜の雨の話やここまでの道のりを彼に話した。干していたテントやシュラフは程なくして乾き、それをリュックに詰め込んで初日の停泊地を出発したのは、午前8時30分ごろだった。空には雲ひとつなかった。
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