ご当地ミステリー(・・?

ミステリーと呼ばれるジャンルが好きで
アガサ・クリスティーは何度も読んでいるので
犯人は判っているのですが、それでもドラマなどを参考に
読みながら頭の中で広がるイメージを楽しんでいます。

海外ドラマが無かったら、衣食住のイメージが
頓珍漢なもので、映像化されるって(悪い面もあるけど)
ありがたいものだと思います。

閑話休題

先日、創元クライム・クラブで図書館蔵書を検索したら
太田忠司の「ミステリなふたり」
副題「あなたにお茶と音楽を」を借りてみました。

短編集で
一曲目 白い恋人たち
二曲目 小さな喫茶店
三曲目 雨にぬれても
四曲目 バードランドの子守唄
五曲目 夏の日の恋
六曲目 華麗なる賭け
七曲目 僕の歌は君の歌
という往年の名曲がタイトルについています。

気になって副題で検索をかけてみたら
何十年も前にエフエム愛知で平日午後に
「あなたにお茶と音楽を」というラジオの音楽番組が
放送されていたそうです。

エフエム愛知だったようですが詳しいことは分かりません。
著者の太田忠司さんは愛知県生まれで名古屋工業大学卒業。
多分、この番組を知っていたのでしょうか。

トラベルミステリーで、日本各地、あるいは世界のどこかの
観光地に行って、殺人事件を解決する素人探偵&警察のタッグマッチ
のドラマをたくさん見ていましたが

こういうご当地ものを知らずに ミステリーとしてだけ
さらっと読んでしまうこともあるんだなと思いました。

知らなくても楽しめますが、ちょっとした知識が付くことで
読後感が大きく変わったような気がします。

ラストでは ディック・ハイマンの「僕の歌は君の歌」の
動画の話で終わっていました。
「あなたにお茶と音楽を」のテーマ曲だったそうです。

知ると知らざるでは、残るものが違います。

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