見出し画像

私のホラーな話3~金縛り②~

 こんにちは。kasanaです。
 今回は、前回の続きをお話していきたいと思います。
文章にすると大した体験ではないのですが、私にとってはもう二度と体験したくない体験をしました。
 前回、金縛りに遭った次の日、ビビりまくった私は職場の先輩に昨晩に体験したことを言いました。その先輩は霊感があり、自宅で幽霊を見たり、感じたり、その先輩の娘さんも霊感が強かったり・・・そして何より先輩の親戚の方が霊媒師をしていたりと、昨晩のことを愚痴るには持って来いの人です。一通り私の話を聞いてくれた先輩は大変嬉しいことを言ってくれました。「その金縛りが続くようやったら、親戚に相談したるわー。」ありがとう!その言葉を待っていた!
その言葉に安心したお陰か、その日の夜は何もなく眠ることができました。電気は点けたままでしたが・・・。
 そして問題はその次の日の夜です。昨夜何も無かったことに安心した私は電気を消していつも通り眠りにつきました。しかし多分深夜か、早朝だったと思います。眠っていると前回と同様、急に自分の部屋の映像になりました。この瞬間「あ、また始まった・・・。」と思いました。でも前回と違うのは、部屋の入口に立って、暗い自分の部屋を見渡している映像でした。ベットの上には私がこちらに背を向けて眠っています。「あ、あれ私だ…。」と思っていると、視界が勝手に動き、寝ている私に近づいて行きます。
そして手を伸ばし、寝ている私の背中に触れた瞬間、

「うわーーーーーー」
「わーーーーーー」
「うぎゃーーーー」

と複数人の人たちの叫ぶ声が頭の中に響き渡りました。視界には何かマーブル模様のような、ぐにゃぐにゃした映像が見えました。「やばい、目を開けなきゃ」と思った私は必死に瞼を開けようとしましたが、なかなか開きません。その間もずっと叫ぶ複数人の声とマーブル模様が見えています。
焦った私は、思いっきり力を込めて瞼をこじ開けました。
すると、テレビの映像のような長方形の視界が右上にずれて見えていたのですが、それが元の位置に戻るように一瞬で私の視界の枠にカチッとはまるように、元に戻りました。視界が戻ると頭の中の叫び声も消えました。
 「何!?今の!めっちゃこわっ!」さっきの出来事に震えあがった後、
もう限界だと感じた私は、次の日、再び先輩に相談しました。すると…
「親戚に連絡してみるわ!」
とまたまた有難い言葉をくれました。先輩は昼休みにその親戚の霊媒師さんに連絡を取ってくれました。すると・・
「kasanaちゃん、ごめん。うちの親戚今京都の山に修行に行ってて、こっちに来られへんみたいやねん。」
「京都の山で修行!?漫画みたいやな・・。」と思いましたが、あんな恐怖体験がこの先も続いたらどうしようと心配になっていると、
「でもね、kasanaちゃん。うちの親戚、遠隔でも見れるみたいで、kasanaちゃんの部屋の間取りを描いてくれへん?部屋の入口と窓がわかるように。それを親戚に送ったら、それでわかるみたいやから。」
私は言われた通りに部屋の間取りを描き、先輩に渡しました。
「多分明日にはわかると思うから今晩だけ凌いで。」
ありがとう!先輩!恩に切ります!!と心の底からのお礼を述べ、その日の晩を凌ぎました。有難いことにその日の夜は何事ありませんでした。
 そして次の日、先輩を通して霊媒師さんの見解とその対処法を聞くことが出来ました。
その霊媒師さん曰く、私は浮遊霊にちょっかいをかけられていたらしいです。そしてその対処法は、部屋の出入口と窓の二か所に向かって鏡を置くようにとのことでした。なぜなら幽霊は出入口と窓から入ってくるらしく、そこに向かって鏡を置いておくと入って来れなくなるらしいからです。それと先輩からお清めの塩を貰いました。これは先輩が親戚の霊媒師さんから個人的に貰っていた塩ですが、それを少量分けてくれました。この塩を肌身離さず持っていると幽霊がちょっかいをかけずらくなるらしいです。
 それらの対処法のお陰で、その後金縛りに遭うことも、怖い思いをすることもなくなりました。やれやれ・・・。こんなことはもう二度とごめんです。

 ちなみに、私には弟がいるのですが、その弟が昼間に私の部屋に黒い人影が入って行くのを見たと言っていました。丁度私が金縛りに悩まされていたときにです。今思うと、幽体離脱の練習なんかをしていたので、その人影が私の体を乗っ取りに来ていたのかもしれません。あー怖い怖い・・。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?