私のホラーな話2~金縛り①~
こんにちは。kasanaです。
今回は生まれて初めて金縛りに遭った話を書いていきたいと思います。
一般的に金縛りとは体は寝ているのに頭は覚醒している状態で、この間に体験したことは幻覚といわれています。しかしこの幻覚が怖かったんです。
これは私が独身のときに体験した話です。当時ネット上で「幽体離脱の方法」というのが出回り始めていました。詳細は後に書きますが、とにかくその方法が成功すると幽体離脱が自由にでき、離脱後は空を飛んだり、宇宙に行ったり、カメハメハを撃てたりと現実では出来ないことが何でも出来るらしいのです。「空を飛んでみたい!」と思った私は早速その練習に励みました。ネットに書いてある通りに練習を始めて2~3日がたったある日の晩、事件が起きました。
その日の夜、私は心地よく寝ていました。夢で子犬と戯れる幸せな夢を見ていたと思います。しかしその夢の映像が急にテレビを消されたように消え、いつもの自分の部屋の映像に変わりました。当然夜だったので部屋の中は暗く、いつも通りベットに仰向けに寝ているときの視界が広がっていました。「あれ?目が覚めたのかな・・。」と思い体を動かそうとすると動きません。「え!?何これ!金縛り!?」と驚いていると、自分が右腕を下にして右向きで寝ていることがわかりました。すると部屋の入口から誰かが入って来る気配がありました。その気配は私が寝ているベット横まで来て、私の背後で止まりました。咄嗟に自分の母親が部屋に入って来たのかなと思い、「どうしたんやろ?」と思っていると、その気配の主が私の左脇の肋骨辺りに手を置き、ぐっと抑えてきたのです。「!?」と驚き、「お母さんじゃない!」と気づきました。当然母はこんなことはしません。その肋骨を抑える手はより力強くなり、肋骨の骨と骨の間に指が食い込んでいると感じる程でした。
「痛い!なんやコイツ、それにこれ、女や!」なぜかその肋骨を抑えてきている誰かが女性だと思いました。そして今考えると凄く不思議なんですが、そのとき私は異常に腹が立ちました。「私の眠りを妨げやがって、この、くそアマ~。」相手が同性だけにすごく腹が立って「ぶん殴ってやる!」と思い、体の下敷きになった右腕を相手目掛けて振りかぶろうと必死に動かそうとしました。すると金縛りが解け、右腕が空を切り、その反動で起き上がりました。私はすぐに女がいたであろう場所を見ましたが、誰もいません。しかしその代わり女性のか細い声で
「見たな・・・。」
と言われました。「何も見てへんがな。」と自分の中でツッコミを入れ、再びベットに横になりました。頭が冷静になってくると「何だったんだ、今の。」と疑問に感じながらも再び眠りにつきました。
次の日の朝、「あれは何やったんや!?夢!?」と急に変な汗をかき、
そして金縛りのときには感じなかった恐怖が襲ってきました。「夢だったとしても、もう二度とあんな怖い思いはしたくない!また金縛りに遭ったらどうしよう・・。」と心配になり次の日は電気を点けて寝ることにしました。
実はこの話、もう少し続くのですが、長くなりますので今回はここで終わりにしたいと思います。興味があれば次も読んでみてください。
ちなみにこの頃私が試した「幽体離脱の方法」なんですが、ざっくり説明すると、まず体から魂が抜けることをイメージしながら瞑想を行います。それを続けると金縛りが起こるようになります。その金縛りの間に幽霊のような物が見えますが、それは全て幻覚であるため、それを全て無視して上体を思いっきり起こします。すると体から魂が抜け出て成功できると書いてありました。
もしかしたら私は幽体離脱に成功しかかっていたのかもしれません。あのとき上体を起こしていたらなぁ・・。
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