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徒然ならない話 #14 ラグビーにハマった②

先日、僕がラグビーにハマっている話をしたと思う。
ハマっているとは言ってもまだまだこれからで、
ルールやポジションなど知らないことがたくさんある。
今はせいぜい15人制の各ポジションの特徴と得点方法くらいだ。
反則や各チームのことは全然わからない。

それでもスポーツとは面白いもので、指先だけ浸かったような初心者でも、試合を見たり選手やチームのSNSを覗いたりするだけで楽しいと思った。
今の所は比較的若い選手に注目していて、年が近いなりの親近感と同時にラグビーをしている時の真剣な様子の両面に魅力を感じるわけだ。
例えばワイルドナイツの竹山選手や福井選手、スティーラーズの李選手、ブラックラムズの武井選手などなど。
お気に入りの選手を何人か見つけて、とりあえずは試合を何度も見るだけで、
まずは楽しみながらラグビーを知っていけたらと思う。

そんなこんなで最近はラグビー関連のコンテンツに触れる機会が多かったので、
その中でもドラマ「ノーサイド・ゲーム」について話したい。
2019年夏、ワールドカップ直前に放送されていた当時は、僕はこのドラマを見ていなかった。なぜかは覚えていなかったが、同じく未視聴だった「ルーズヴェルト・ゲーム」と同じような感じだと思って後回しにしたまま忘れていたような気がする。
ただ主題歌の米津玄師「馬と鹿」は腐るほど聴いていたし、なぜか最終回の一瞬だけチラ見した覚えもある。
その後のワールドカップへの興味にも確実につながっていたとは思うし、
僕はこの機会にちゃんと全部見てみたいと思った。

フレームで言えば日曜劇場お得意の勧善懲悪ものであり、半沢直樹的な要素も多々ある。
僕自身そういうドラマは嫌いではないしむしろエンタメものとして好きだが、
「ノーサイド・ゲーム」はそこに爽やかさをプラスしたドラマのように感じた。
主人公と企業内の宿敵の間の攻防の面白さとはまた別のところで、
ラグビー部の奮闘が泥臭い人間ドラマ、スポーツならではの熱く爽やかなパッションを織り交ぜることで、雰囲気的に「お腹いっぱい」になることなく最後まで楽しめた。

出演する役者さんたちもほぼラグビー経験者というだけあって、ビジュアルやラグビーシーンも素人ながら感動する出来栄えだった。
特に浜畑役のリアル元日本代表の廣瀬さんが、演技初挑戦とは思えない味のあるキャラを演じていてすごく印象深かった。

僕はドラマや映画でよく感動して泣くタイプなので、
例に漏れず今回も何度も号泣した。

仲間との別れやラストゲーム、思いを吐露するシーンなどはさすが日曜劇場、といったもので自然と心を揺さぶられた。


そんなわけで全話を1日で見終わってしまった僕だが、
先日同じく日曜劇場で現在放送中のドラマ「オールドルーキー」を見ていた時、
一瞬だけワイルドナイツの登場シーンがあって驚いた。
何より驚いたのは、ほんの一瞬熊谷の練習場が映った瞬間に
「うわ!まじか!」となった自分の反応だ。
今までだったら気にも留めなかっただろうシーンをむしろ喜んでいた。

自分が少し、だけどより確実にラグビーにハマっていっていることを自覚した瞬間だった。


ラグビーは怖い。
選手たちの怪我や傷の痕は痛々しいし、試合や練習中の厳しい眼差しは緊張感がある。おとなしい僕からしたらゴリゴリでハードな雰囲気は苦手な部分もある。
自分がやろうとは到底思えない。

だけど、ラグビーは敵も仲間も尊重するスポーツで、
だからこそ本気でぶつかるし、周りとの繋がりが深い。
心優しい根っこがあるからこそ、試合や普段の姿を通して、
ファンは応援したくなるんだと思った。

いつか大泉洋が叫んだセリフのように、自信を持って言える日が来るといいなと思う。
「ラグビーが大好きだ!」

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