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No.42 『理解できることできないこと』

サトウのご飯買っておけばなんとかなる気がしてきた小澤です

今日も怒られた話です。真面目に生きてきたつもりでしたが結構怒られる人生みたいです。

これまた小学生の頃の話。3年生か4年生の頃だったと思います。小学校の頃はとにかく勉強が嫌いでした。『将来のなんの役に立つの??』とか平気な顔して言ってました。ペチンてしてやりたくなりますね。当然夏休みの宿題なんてものはやらずなんとかやり過ごしてました。

クラスに似たような奴が他にも二人いて、三人でよくつるんで遊んでました。本田くんと坂本くん。似たような三人だから学力もだいたい一緒。特に算数は三人とも壊滅的な仕上がりでした。『俺は数字使わずに生きていく』そう心に決めてました。ほぼ無理だぞ少年。

そんな声届くはずもなく、ある日三人は担任の先生から呼び出されます。『お前らみたいに算数が苦手な子を集めて昼休み家庭科室で補講してくれるみたいだから行ってきなさい』

小学生にとって昼休みは砂漠のオアシス。給食と昼休みのために学校にきてるといっても過言ではありません。

三人はこのことに関して話すことありませんでした。もはや全員心の中で補講に行かないことは決まっていたのです。不良です。

昼休み汗飛び散らせながら遊びます。勉強なんてどうでもいいんです。ここで出し切ろうとする不良3人。

昼休みが終わって帰ってきたクラス。不良と言えども担任の先生の顔伺います。「よーし授業始めるぞー」

あれ?なんだ大丈夫じゃん。バレてないならいいや。昼休みに出し切った力を放課後に向けて回復するために寝ます。逆だぞ少年。

気付けば帰りの会。『えーとちょっとみんな帰る前に、小澤、坂本、本田』

やられた、泳がすタイプの大人だった。

『おい、テメェらなんで補講行かなかったんだよ。テメェらのためにやってくれてるんだぞ?一人一人理由言え』 

『テメェらって怖いなあ』そんなこと思いながら三人で目を見合わせます。

『もういい!!!!テメェらクラスから出てけ!!そんな奴らこのクラスにいらねぇんだよ!!』

脅し文句なのは小学生でもわかります。『すみませんでした』待ちです

ただ昨日の記事読んでいただいた方ならお分かりだと思います。そうです、アホ三人はクラスから出ていく決意を固めます。先生からしても『えっ?嘘!?本当にでてくの??』です。

道具箱をだし、後ろに置いてあった習字セットをオープンスペースに出して、完全に『お世話になりました状態』のアホ三人。

流石の先生も見かねて『他のやつ帰ってもいいよ、ちょっと三人こい』廊下で三人に先生は話しかけます

『なあ俺もさお前らが嫌いでいってるわけじゃない。でも嫌なことから逃げててもいい大人にはなれないぞ?』

先生は僕らのことを思っていってくれてる。小学生の小澤少年にもわかりました。

『まあ俺もさ勉強好きな方じゃなかったからさ、わかるよ。なんかやりたいこととかないのか?』

先生は僕たちのことを知ろうとしてくれてる。きっと何いっても応援してくれるんだろうな。そんなこと思ってたら隣で坂本くんが口を開きます


『トランプがやりたいです』



坂本、多分そういうのじゃない。


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