No.29 『手前の太道』

注文したMACを恋人のように待ち続けてる小澤です。

めちゃくちゃミスしたあとに無駄だことに気づけた話をしますね

小澤は『荷揚げ』というバイトをかれこれ4年間くらいやってます。
建設現場にユニットバスとかキッチンとか重いものを運び入れる力仕事です。
もう重たいもの持ちたくないのでほとんど入っていないこのバイトなのですが、行く現場はその日によってまちまちで、家から歩いて行けることもあれば車で前のりしないと間に合わない現場まで様々でした。

ある日宇都宮の現場が入ります。
マンションにユニットバスを入れていく仕事。車で前のりし、朝早くから作業します。
これがめちゃくちゃきつい。3階まで上げて端の部屋にいれてまた戻って上げて入れる。傷つけてもいけないので雑に扱えない。汗とよだれと弱音垂らしながらなんとか終えて、車で都内に入れたのは19時過ぎてたとおもいます。
東京の夜景がやたらキレイに見えてムービーを撮ってたその時です。
『あの現場の人から連絡があってマンションの鍵見当たらないらしいんだけど知らない?』

確認してみる。ポケットには差し込んだらなにか開きそうな鋭利な金属。

私が犯人だ。

やってしまったかし

結局逃げれず、見つかり、車までまた戻るわけにもいかず。8時までに戻せということなので始発で宇都宮に向かい鍵を返すことに。
もう小旅行だと諦められれば良かったのだがその日は昼からなんか一分ネタライブがあって帰らねばならん。この変態ライブが!と思いながら鍵のため、一分のために行き帰り6時間と4000円を費やすのでした。

そんななか気づいたこと。
駅から現場まで離れておりGoogle Mapでナビしてもらってたこと。
田舎道を歩いていたらナビが『そこ左しなさい』というのです。
左?MAPをみたらたしかに道あるけど、肉眼では左は林が広がっています。
Googleさんも朝だから起きてないのかしら。
そんなこと思いながら曲がれと言われたポイントにつきます。

やっぱり道なんて、ん?あれ?、うそ。

言われなければわからない獣道が伸びてるではありませんか。
急いで学校いくときの近道みたいな道。
なんでGoogleさんこんな道知ってるの!!


Googleは変態だと思いました。


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