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備忘録 22-11-25

謂(い)うことなかれ今日(こんじつ)学ばずして来日(らいじつ)ありと

――勿謂今日不学而有来日

『古文真宝』

宋代の宰相司馬光(しばこう)が記した「勧学文」の一節である。「今日やらなくても明日があるさ」という怠りの心をいましめたことばだ。もともとは若い世代に向けられたものである。

近ごろ、こういうストレートなお説教は、あまりはやらなくなっているらしい。誰でも人からうるさくこんなことを言われるのは好まない。だが、「あのとき、もっと勉強しておけばよかったなあ」と後悔するのもまた、われわれの常である。相手が歓迎しようと歓迎しまいと、やはりこういうことを言ってやる人がいたほうがよいかもしれない。

しかし、「勉強」はなにも若い人だけの専売特許ではない。「壮にして学べば老いて衰えず、老いて学べば死して朽ちず」(佐藤一斎)だ。 仕事にかけていたのでは、いつまでたってもとりかかれない。思いたったそのときに、実行に移すことが必要なのではないか。あとは、ゆっくりでもよいから立ち止まらないことだ。

以上、「中国古典一日一言」(守屋洋)より

今日も一日顔晴りましょう。

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