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備忘録 22-12-26

ただ有道者のみ能(よ)く患(わざわい)をいまだ形(あらわ)れざるに備う

――惟有道者、能備患於未形也

『管子』

「有道者」とは、すばらしい徳と能力をもった人物である。この場合は立派な指導者といった意味。そういう人物であってこそ、はじめて禍を未然に防ぐことができるのだという。その理由として『管子』は、つぎの二点をあげている。

一、時宜(じぎ)を得た対策を立てるので、常に大事に至らない。
一、公平無私構な態度で臨むので、広く部下の支持を集めることができる。

その逆はこうである。「指導者が優柔不断であれば、その政策は常に後手を引く。物欲ばかり旺盛なら、人心をつかめない。無能な人間を信頼したのでは、心ある部下から見限られてしまう」

これでは、禍を未然に防ぐことはできないのだという。現代でも、当てはまる部分が多い。

リーダーたる者、組織の安泰を図ろうとするなら、まず、みずからの徳と能力を磨け、 ということだ。

以上、「中国古典一日一言」(守屋洋)より

今日も一日顔晴りましょう。

いよいよ2022年もラストウィーク、今週も宜しくお願いいたします。

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