がん治療:高濃度ビタミンC点滴とは
こんにちは。あいもとです。
高濃度ビタミンC点滴 というがん治療をご存じでしょうか。
副作用のほぼないがん治療のひとつです。
以前病院で記事を描いて動画も作っていたのですが閉業に伴い消えているので、こちらで紹介させてもらおうと思います。
ビタミンCといえば「美容」が連想されますが、がん治療とは普通結びつかないですよね?
実際美容クリニックでも行われているのですが、がん治療では25g~最大100gなど多量のビタミンCが点滴されます。(美容の美白点滴は5gなど)
始めにG6PDという酵素の検査を行いますが、この欠損症がある方が25g以上の高濃度ビタミンC点滴をすると、溶血発作を起こす可能性があるため、15gや25gから初めて、結果が出たら段階的に量を増やしていきます。
点滴の頻度は週に1~2回。
費用は、量によって変動しますが¥18.000-ほどが多いのではないでしょうか。
なぜ、がん治療にビタミンC?
ビタミンCの結晶は、がん細胞の大好物である「糖」にとてもよく似ているので、まちがえて食べちゃうのです。
そして、
ビタミンCを取り込んだがん細胞の中では過酸化水素が発生→エネルギー源であるミトコンドリアを破壊→がん細胞が自滅!
という機序から、がん治療に取り入れられています。
この現象は、「経口摂取では起こらない。かつ、高濃度で血管内に点滴した場合にのみ見られる現象である」と論文では発表されています。
ビタミン剤やサプリメントを多量に摂取してもお腹が緩くなるだけで、がん細胞の自滅を期待することは出来ないということですね。
ただ、細胞の酸化ががん化の原因なので、日常生活においては、ビタミンCのみならずファイトケミカルなど抗酸化の恵みをバランスよくとること、酸化物を避けることはとても大切です。
高濃度ビタミンC点滴は、標準治療との併用が〇
ビタミンCは、抗がん剤による副作用(体調の悪化)を和らげてくれます。
温熱療法(ハイパーサーミア)と併用することで、取り込み量もアップします。
ビタミンCの浸透圧が高いために点滴中は、「血管痛」という、その名の通り血管の痛みが出ることも多いので、痛みが出たら我慢せず看護師さんに声をかけて温めてもらったり点滴スピードを落としてもらうなどしましょう。
詳しくは高濃度ビタミンC点滴を扱うクリニックさんのHPに書かれていますが、こちらがきっかけで高濃度ビタミンC治療を知った、為になったという方がいましたら幸いです🍀