お疲れサマンサタバサ
今日が、現職場への最終出勤日だった。
朝から降り続いていた雨が、家から出て2〜3分歩くとすっかり止んだ。
出勤して、溜まっていた仕事を黙々と消化。
夕方1時間の休憩。
『最後の晩(?)餐にケーキでも買って会社で食べてやろう』とか、急に思い立って片道1km離れたケーキ屋さんへ向かう。ささやかな犯行と反抗。コンビニケーキじゃなく、ちゃんとケーキ屋さんのケーキがいい。
私は人に誇れることなど何もないが、おそらく「自分へのご褒美を設ける回数」で言えば、かなりトップランカーだと思う。
ケーキ屋さんでは、ケーキを2つ買った。誰かと分つ予定もなくただ食べたいケーキを、食べたいままに選んだ。お会計が1,000円を超えて少し後悔する。でも今日くらいいいか、と昨日も言った気がするようなセリフを唱える。
職場の奥にある休憩室で無機質なグレーの事務机に華やかなケーキを置くギャップ。しょうもない非日常的風景を一人で勝手に作り出して楽しむ癖について、私だけが知り、私だけがほんの少し愛おしく思えればいい。これからも。
職場に戻る途中に、「会いたいな〜帰ったら連絡してみよう」と思っていた人に偶然道端で遭遇する。こういうことが割とよくある人生を生きている。
だから。小さい頃に書いたらしい将来の夢を、気付かないままに叶えていたりする。
叶え終わったからなのか、今日は、本当に死後の世界のようだった。
明日から、また、ぶっ生き返す。
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