日本酒が日常に溢れる世の中に
僕の夢は日本酒を飲むことが日常に溢れる世の中になること
僕は日本酒は特別なものではなく日常に潜んでいる世の中になってほしいなと思う。
価値観は人によって違うので、「特別な日に日本酒を飲みたい!」っていう人の否定するつもりはなく、ただただ僕がそう思っているだけ。
特別な日に日本酒を飲むことも素晴らしいことだもん。
日本酒が最も売れていた1970年代のことはわからないけれど、みんな日本酒を飲むのが普通だったんじゃないかなと思っていて、そういう世の中にもう一回なって欲しいなって思ってる。
なんでそう思うようになったかはわからないけど、思い返せば日本酒サークルの活動理念的なものも「日本酒の輪を広げたい」だった。
僕は大学で日本酒サークルを作って日本酒会を定期的に行っていた。
日本酒にも色んな味があるのを知ってもらいたいから日本酒会をしていたのもあるけど、一番大事にしてたのは「日本酒飲んで楽しかった」という体験をして欲しかったこと。
思い出した時に「日本酒の味ようわからんし味覚えてへんけど楽しかったな。日本酒って悪くないな」って思ってもらえたら、それはその人にとって日本酒の入口になったのかなって。
また、日本酒によって繋がる「縁」も大事にしていた。
飲み会の中に日本酒があって、
知らない人が日本酒を通してつながって
その人たちが飲みに行くときはだいたい日本酒を飲む。
ずっと日本酒を飲まなくてもいい。飲み会のどこかで日本酒を飲んでくれたらそれでいい。
それを続けているとだんだん日本酒を飲むようになり、きっと日本酒にハマっていく。
そしてお店を選ぶ基準も日本酒が充実したお店を選ぶようになるだろう。
そうなったら日本酒をあまり飲まない友達と飲みにいく時も日本酒が充実しているお店に行って日本酒を頼んで美味しそうに飲む。
目の前で美味しそうに日本酒を飲んでいると自然と友達も日本酒に興味を持って、「日本酒って美味しいの?」って聞いてくるだろう。
そう聞かれれば「美味しいし、銘柄によって味が全然違うからめちゃくちゃ面白い。ちょっと飲んでみる?」と返せばいい。
そう言えば大抵の人は「じゃあ一口だけ」って言って味見するだろう。
口に合うか合わないかはその後の問題で、合わない場合は苦手な理由を聞き、対策案を考えて合いそうな銘柄を教えてあげればいい。
そんな風に数珠繋ぎで日本酒が広まっていったらいいなぁと考えながら日本酒会をしていた気がする。
周りの人間が日本酒を飲むようになればきっと数年、数十年後にはまた日本酒を飲むのが普通の世の中になると僕は思っている。